Z-Z BOARD
過去ログ241
2016/11/13 21:24
▼ぱんだまん無名様
おお、楽しみにしてますね♪( ´▽`)
11/13(日)21:24
▼無名さん ライシュルト、巻き添え食っちゃいましたね(笑)
あと1話か2話続きます(汗)
11/13(日)18:30
▼ぱんだまん無名様
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
この展開は予想してなかったので、きゃっきゃっしちゃいました! 団長、苦労を癒したかったんですねえ(笑)さぞかし激し……(にやり)
そういや髭の魔法は解けたんですかねw
11/13(日)17:29
▼無名さん続きです。団長、ストレスが……
11/13(日)11:47
▼無名さん9
□□□□□
昔、四つ辻に店を構える老婆から習い覚えた魔法が役に立ったようだ。正規の魔術ではなく、どちらかというと呪術に属するものではあったが……。
店内が濃密な乳白色の靄に包まれるころには、客も従業員もすべての人間が眠りに落ちていた。目覚めたときには、第二位階の醜態はきれいさっぱり忘れ去られていることだろう。
セディアはライシュルトを見やり、苦笑した。呪術発動の功労者であるのに、みずからも術に囚われ、寝入っている。
ライシュルトの寝顔に、セディアは心がほんのりとあたたかくなった。勤務中の凛とした表情も魅力的だが、無邪気な寝顔も捨てがたい。
髪をなで上げ、額にキスを落とす。眠りは深く、目覚める気配はない。
少し考え、セディアはライシュルトを横抱きにすると、二階に続く階段を上っていった。
【銀の牡鹿亭】は、一階が酒場、二階が宿屋になっており、酔い潰れた客の宿泊先として重宝されているのだ。
セディアは客室のドアを魔法で解錠し、ライシュルトをベッドに横たえた。酒気で火照った肌に口づけながら、衣服を脱がせにかかる。
「……団、長?」
ライシュルトが目を覚まし、不思議そうにセディアを見つめた。
「対価をもらうぞ、ライ?」
後始末をしたのだから、これぐらいの役得は許されるだろう?――
グリーングレイの瞳に挑むように見すえられ、ライシュルトは息を呑んだ。
「……っ、ちょっ、なんでオレがっ、……んっ、あっ」
抗議しようと開いた口をセディアの唇にふさがれてしまう。
「だめか?」
叱られた子どものような口調で尋ねるセディアに、ふっと身体の力が抜けた。団長も大変なのだろうな、と思うと、いとおしさが込み上げる。
「しょうがないなぁ。いいですよ、団長」
ライシュルトはふわりと微笑み、恋人に身をゆだねたのだった。
11/13(日)11:46