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過去ログ259 2017/4/23 20:38

▼みず
 「あなたに育てられた覚えはありませんが……。医務室まで一緒に行ってさしあげます。少しは公のあたりも弱くなるでしょう」

 あなたが途中で逃亡しないように――ピエールは心の中でそう付け加えた。

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 医務室は、大司聖の執務室とは反対側――東棟の左端に位置している。

 大司聖の執務室から医務室に行くには、広大な教会の敷地内をほぼ端から端まで歩かなくてはならない。

 レスターが大司聖に就任した際、執務室を設けるにあたり、数ある空き部屋の中から医務室と最も離れた部屋を選んだのは、本人だけの秘密である。

 レスターの執務室は西棟の離れの最奥にあった。医務室はもとより、頻繁に会議が行われる中央の議事堂からも遠く、二日と置かずに利用する図書室やお気に入りの第二位階の執務室からも隔たっている。

 リーデルシュタインと不用意に顔を会わせる面倒は減ったかもしれないが、普段の仕事には非常に不便である。

 それに、本人の意思に反し、なんだかんだ言っても医務室の利用が多いのだから、便利の悪いところに執務室を設けるべきではなかったのかもしれない。

 今、レスターはピエールと並んで廻廊を歩きながら、遠い昔の自身の選択を後悔していた。

 傷を放置していたのはさすがに悪手だったのか、医務室に向かう途中にも、刻一刻と具合が悪くなっていく。

 たいした傷ではない、深刻な症状は出ないと楽観していたのだが、どうやら読みが甘かったらしい。自身の悪運の強さを過信していたようだ。

 自分でもこめかみのあたりから血の気が引いているのがわかる。冷や汗が吹き出し、悪寒がする。一歩踏みだすごとにぞくり、と寒気が走るのはなんとかならないだろうか。胃の腑が重苦しく感じられ、ときおりめまいに見舞われる。貧血で倒れる前兆に似ている。これはまずいかもしれない。

 闇の眷属にもいろいろなタイプが存在する。負傷しても、ピエールが言うところの「しかるべき処置」をせずとも自然に治癒する場合もあるのだが……。今回は放置してはいけないケースだったらしい。
4/23(日)20:38

▼ぱんだまん
みず様
お体壊さないようにです(´Д` )

続きお願いしまっす☆
4/23(日)20:19

▼みず
はい。毎日サビ残がすごいことになってます(笑)

続き、どうしましょう? お読みになりますか?
4/23(日)20:11

▼ぱんだまん
みず様
お久しぶりです!( ´ ▽ ` )ノ
仕事始めましたが、生活リズムが整ったので前より落ち着きました。
みず様もお仕事始められたんですね!
4/23(日)19:56

▼みず
お久しぶりです( *・ω・)ノ
忙しいですか?
4/23(日)16:39

260258

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