1 エルヴィン・スミス

バニラの香りのする君へ

君が私の部屋に訪ねて来た日をまるで昨日の事の様に覚えている。
嵐の中びしょ濡れになりながら私の元へ戻ってきてくたあの日から私の心は君に囚われている。
毎日届けられる手紙が待ち遠しい。一ヶ月はあっという間だったが長湯しすぎたな。
殆ど手紙に書いてしまったから此処まで。
これから君と歩む日々が楽しみだよ。
2 リヴァイ
…クソ、こっちは油断してた。題名を見た瞬間、お前に捧げた心臓が絶対変な音立てたぞ。
濡れ鼠の上に、お前の元に辿り着いた瞬間気ぃ失う失態を晒しちまったことを全力で後悔した。あの時、呆れずまた縁を繋いでくれた事に…感謝してる、本当に。ウミも見に行かなきゃならねぇしな、まだまだ離れてやれそうにない。
普段あまり口に出来ねぇが…愛してる、エルヴィン。一ヶ月の感謝と向日葵の花束をお前に。