私の止まり木へ

此処に言葉を紡ぐのは初めてだな、ミケ―――…


今日は私とお前が出逢ってから丁度ひと月だ。
この位の時間にお前が一人酒を呷って居る所へ出向いたのが私達の関係の始まりだったな…。

一目見た時からお前の漂わせる雰囲気や言葉に惹かれ、逢瀬を重ねる毎にそれは愛しさへと変わって行った…。ある種一目惚れに近い感覚、といったところか。この歳にもなってまだ初々しい感情を残して居た自分に驚きだがな。

日を追う毎にお前への愛しさは募るばかりだ。
任務の合間に飛ばす鳩も、眠るまで傍で紡がれる言葉も全てが愛しい―――…。


すまない…拙い私の言葉ではお前に対する感情は表しきれない。だが、これからも傍に居る限り私の心身を捧げると誓おう。そして不器用ながらもお前への気持ちを吐露していこう。


――私の止まり木、寄り添う影、そして

私の愛し人ミケへ宛てて―――――

もう何年になるんだろうなエルヴィン。
俺とお前が出会って、当たり前にいつも何となく傍に居て幾年月も経って…気付けば互いに良い歳だぞ。
だがいつも思ってた事があるんだ。聞いてくれるか？


ずっと温かいままだ。
色々な事があって、それでも結局温かく今日まで過ごせてきた理由はわかってる。
いつどんな時も俺の世界にはお前が居たからだ。
そんなお前が陽だまりみたいに俺を照らしてくれていたから、俺は今日も迷わず前を向いて歩いている。

はッ、多弁は柄でもないな。しかし今日は言わせろ。

（お前との距離が改めて縮まって一ヶ月）

こうしてペンを取って振り返ってみたら…笑える程に再認識した。


お前が好きだ。いや、ずっと好きだったんだな俺は。
臆面なくこんな事を若い奴みたいに口にせずにはいられない。
嗚呼、聞きたいなら何度でも言ってやるぞ俺は。


──エルヴィン、何よりお前を愛してる。
幸福な日々を有難う。そしてこれからも俺の傍に居てくれ。
何があってもお前は俺が全てを賭して守る。お前がお前の望むままの道を力強く進めるように。
だからいつか全てにケリがついたら…一緒に「卒業」しよう。

（一ヶ月おめでとう）

今日はお前と過ごす二度目の記念日だな、ミケ――…。

お前と出逢ってからは私も随分と欲深くなった物だ…。勿論いいイミで、ね。
愛しい故にもっと、と強請ってしまう…お前の前では私も人間らしく在ると言うことなのだろうが。

上手く言葉に出来ないのは相変わらずだが、私が幸福であるのは全てお前のお陰だよ、ミケ――…。

私の世界に色を注してくれた。
これからも隣で、同じ景色を見させておくれ。

記念日、おめでとう。
私の最愛ミケ・ザカリアスへ宛てて―――

今日が来たぞエルヴィン。
二ヶ月だな、早かった…ついこの間が一ヶ月だったのにな。

前回此処に書き込んでからも色々あった。
どれを思い出してもお前との愛しい想い出ばかりで、つくづく俺は幸せ者だと実感する日々だ。
お前もだろ？と敢えて聞く。答えなんてわかりきってるが聞きたいから聞く。


毎日一緒に居ても相変わらずお前は俺を夢中にする。
どれだけ二人で居ても、いつでもお前が恋しくて堪らない。
何度何回伝えても伝えても…とても俺の言葉じゃ足りない。
お前が好きで好きで柄にもなくお前の事で頭が一杯でこの二ヶ月。少しも変わらずに寧ろ増してくばかりだぞ。
だから続きは──…直接。
抱き締めて頭を撫でて、お前の香りを堪能してキスして。


エルヴィン、出会ってどれだけ経とうが俺はお前に恋してる。
いつも言ってるが俺にはお前だけだったしこれからもお前だけだ、


愛してる。


（二ヶ月おめでとう）

二人揃ってうっかりというのも俺達らしいなエルヴィン。


（三ヶ月だ）

どうだ？相変わらず幸せだよな俺もお前も。
確かに一緒に居れば、色々な事もある。だがそれでも俺とお前はいつでもしっかり手を繋いでいた。
それはこれからも変わらずに…どれだけ月日が経っても、俺はお前を離さないでいようと思っている。


（おめでとう、いつもありがとう）
（お前は俺の光、今までもこの先も）


伝えきれない事だらけでもどかしい気持ちも相変わらずだが…俺の隣でお前が笑っていてくれるなら、もうそれでいい。

「ミケ、私は幸せだよ」

その言葉だけで…俺は何だって出来る。


愛してる。毎日、四六時中、俺にはお前だけだ。

お前と鳩を飛ばして居たら二人して時間を過ごしてしまうとは…なんと似た者夫婦なのだろうな。

だがそんな事もやはりお前とだからかとても可笑しくて、つい笑ってしまった…許しておくれ。

３ヶ月、やはりあっという間に過ぎ去っているように感じてしまうのは実に有意義な時間を過ごしているからなのだろう…
お前と交わす鳩の数が凄いことになっている…それは当然だ、あの日出逢ってから欠かさずやり取りしているのだからな…


これからも変わらずにお前を愛していると同時に、募る感謝と高揚感、幸福感を二人で育んで行こう…

３ヶ月おめでとう
それと有り難う――――…

これからも宜しくな…？ミケ(ちゅっ)

四ヶ月か…
愛しいお前と近しく過ごすようになってそれだけ月日が過ぎた。
だが変わらないな、何も。
相変わらず俺はお前を愛しているしお前も同じ。

（勿論、節目を迎えて嬉しい気持ちは強い）

前回の節目からも色々あったな。
他愛の無い事から特別な事まで沢山。
お前と重ねていく日々は俺のかけがえのない想い出だ。
どれもこれも、いつもお前が居て…幸せに尽きる。


（好きで仕方ないんだお前が）
（愛してやまない）


俺と居てくれて本当に有難う、エルヴィン。
四ヶ月おめでとう…俺達。
またいつものように宜しくな？


お前の幸せそうな顔が何より大好きだ。

私達の記録を示す此処にもお前への愛を紡いでおこうと思う。

祝、４ヶ月。
いつにも増して特別な日をお前の隣で迎えられたことを嬉しく感じつつ、やはり最愛の旦那様への愛しさは割り増しだ(笑)

ミケ――…何かとお前には気苦労を掛けてしまったり、時には話し合いの場が必要な時
あった…。
だが、今まで出逢ってきた中で私にとってお前は特別な程に大事な存在なんだ…。
これからもお前の隣で、二人で幸せ
雰囲気を纏って過ごしたい。

４ヶ月、おめでとう。
最愛の旦那様へ宛てて――――…

丁度に書き込めなかった…今日ばかりは任務が恨めしい…。

改めて５ヶ月記念、おめでとうミケ。
前回書き込んでからもう一月も経ったのかと改めてお前と過ごす日々がとても楽しく、色鮮やかなのだと思う。

出逢った頃から変わらずにお前は私の傍に居てくれる、それが何よりも幸福で。
時に話し合いの場を設けては互いを尊重して、理解を深めて…決して擦れ違いたくは無い思いでお前と言葉を交わして…

どれもお前だから、真正面から向き合えるんだ――…。

ミケ、これからも傍に――…

改めて５ヶ月、おめでとう。

五ヶ月おめでとう、エルヴィン。
毎回こうして此処に二人で紡いで五回目の今日を感謝すると共に隣で眠っているお前の存在の大切さを今また噛み締めている。

お前への想いは変わるどころか募るばかりで…褪せる事を知らずに日々俺は当たり前のようにお前の喜ぶ顔が見たくてどうすれば、何か出来る事は、そればかり考えているな。


確かにお前の言う通り話し合いになる夜もあるが最後にはわかりあえてもっとお前を大事にしてやりたいと強く思うんだ。


お前はずっと俺の唯一。
美しいお前が鮮やかに色付くのは俺だからこそ、もう自惚れでも何でもないだろ？

また今日からもしっかり手を繋いで共に歩こう。
どんな世界でも愛するお前が居てくれるなら…そこが俺の居場所であり、帰る場所だ。


愛している。
無防備に眠るお前にキスをして俺も寝よう。
寝ても覚めても、俺の最愛はお前ただ一人だ…エルヴィン。

――…半年。
改めてお前と共に歩き出してから、今日が来る事は最初こそ予想だにしなかったが今思えば必然だな。
「もう」と「まだ」を同時にというのはいつも通りだが今回は一層特別だ。
お前もだろ？
繋いだ手は変わらずしっかりそのままで変わっていくのはお前への想いばかり…強く深く。


嗚呼、流石の俺も今日ばかりはこれまでに増して感激しているぞ。
それにまず幸せなんだエルヴィン。


何より誰よりお前を愛してる。

（至福の六ヶ月有難う）
（お前の居る穏やかな日常がこの先もずっとずっと続くように）
（今日からも当たり前に二人で歩いていこうな）


此処で言葉にしきれない想いは…直接最愛のお前に。

半年記念日、おめでとうミケ。
まさか…と言っては語弊があるな。だが同じく出逢った当初からしてみれば予想だにしない月日を私達は歩んでいるのだろう。

季節は移ろいお前ともう二つの季節を感じて共にしてきた。残り二つ、そしてその先もずっと。巡る季節を二人で目にしたい、お前と同じ光景をこれからも隣で。


相変わらずの拙い文章でお目汚しになってしまいそうな恋文だが…後は二人の場所で紡ぐとしよう。

半年記念日、改めておめでとうミケ。
(そして有り難う、これからも宜しく頼む)

今日こうして七ヶ月を迎える事は確信していたぞ、エルヴィン。だから当たり前にこの日を迎えたな…有り難く尊いぞ。

お前を想うそれは毎日の中心で、どんな瞬間すら言うまでもなくその美しい姿は鮮明にある。
俺のお前だから俺はこんなにもお前に夢中であり続けているんだな――…此処を書く時にいつもいつもそう強く実感するんだ。


ふッ、あまり長くは止めようか。キリがないし…伝える手段は他にも沢山ある。


エルヴィン……愛している。
俺はお前が好きなんだ。
(今日に深い感謝と抱えきれない程の愛を。)


これからも傍に居て、その美しい色で俺だけを見ていてくれ。

(鳩がもたついてしまって遅刻に涙目←)


…こほん。改めてミケ、今日で７ヶ月記念だ。
毎月恒例ともなりつつあるがいつまでもお前を愛している気持ちは変わらない。

変わらない故に子供染みた感情をお前にぶつけてしまったりと何だかみっともない格好を見せてしまったり…本当にすまない。

改めて気分一新、お前と紡ぐ言葉を大切に一年後も十年後もお前の傍に居たいと思う。


ミケ、私の傍に居てくれて有り難う。
愛しているよ。

離れてこの日を迎えるのは初めてだな。
お前が内地から戻るまでまだあるがどうだ、何事もなく過ごせているか？

無論、心配をしていない筈はない。
だが戻ってくる日を心待ちにしながら…俺はいつも通りやっている。
嗚呼違うな、愛しいお前が居ない以外はいつも通りだ。


距離が縮まってから何度も迎えたこの日だがこうして初めて一人で迎えて改めて思い知る…いかにお前の存在が大切かを。


……今夜は筆の進みが悪い。
早く帰ってこい、エルヴィン。
(戻ってきたら…沢山伝え合おう)


お前が恋しい。
だから「愛している」と早く伝えたい。
それからこの腕に抱き締めて、柔らかい髪を撫でて、――…

九ヶ月を迎えても変わらない気持ちを表すにはなかなか時間が合わん俺達だが…言いたいのはまずこの一つ、お前が愛おしい。愛おしく大切だ。

詫びるより…きっとお前が聞きたいのはこっちだろ？エルヴィン。わかっている。俺も伝えたいのはこの言葉が最優先だからな。
いつもそう。
離れていようと変わらん。
どんなお前も――…好きだ、とにかく大好きだ。

なぁエルヴィン、ちゃんと知っているか？ちゃんと…お前に俺は伝えられてるか？


俺達は忙しない。だからこそお前をいつまでも大事にしたいしこれからも傍に居ようと九ヶ月経ても心から思う、本心だ。


(九ヶ月おめでとう)
(九ヶ月有難う、俺の最愛。今日からもまた二人で。)

先月は一人で過ごさせてしまった事には詫びを…お陰で無事にお前の元に戻る事も出来たよ。ただいま、ミケ。

さて今回は記念すべき9ヶ月だ。
お前とこうして晴れて結ばれてからもうそんなに月日が経つのかと感慨深くもなる。
その間に色んな事があったね。季節のイベントやお前から送られてくる写真、茶室へ足を運んで朝まで他愛ない話をしたりもしたね。全てが私の大事な想い出だよ。

これからもお前とその想い出を増やしていきたい。隣に居てくれるかい…？なんて野暮な質問は敢えて私から。

9ヶ月記念、おめでとうミケ。

エルヴィン・スミスして言葉を残すよ。

何気なく過ごす毎日の中で色付き褪せないのはお前への感情だ。これは出逢ってから変わらずに抱く想いだ。
昔から変わらずにお前は私の傍に居てくれた。時に他愛ない雑談を、時に愛の言葉を紡いで。

ミケ…またお前と巡る季節を心待ちにしているよ。

10ヶ月記念、おめでとうミケ――――
愛してるよ、誰よりもお前を。

10ヶ月だなエルヴィン！
いや、テンションも上がるよな。ついに二桁だ。
まぁ当たり前に迎えてはいるが…正直今俺は締まりのない顔をしている。

お前は？
と、聞くのも相変わらずだな。
キスもしたいって顔だ。
それは…俺達の部屋で。


積もる言葉は足りなくて、それでもこうやって此処にまた残せる現実を嬉しく思う。
いつも感謝しているぞエルヴィン。
きっとこれを読むお前の顔はいつも以上に可愛いんだろうな。俺しか知らない顔。


（愛してる。）

11ヶ月……お前と近しくなってそれだけの季節が過ぎて、後残すは一つの季節。
過ごしやすいそれだが愛しいお前が隣に居れば俺にはどんなものも輝いて見える。

ふッ、節目の今日はいつにも増してこんな事を言いたくなるな。

勿論お前に惹かれたのは初めからだがこうやって歳月を重ねると…例えば毎日毎晩とはいかずとも想いは強まるばかりで、やはり俺には他じゃ駄目なんだと嬉しくなる。
おかしいか？おかしくないよな？
ずっとお前をこの手に抱きたかったわけだから。

なぁエルヴィン……あの頃を同じ、否、あの頃よりもっとずっとお前に焦がれる気持ちは熱いままだ。
その吐息一つで俺は難なくまたお前に引き寄せられる。
似通った香りがいくらあれど、俺の愛するお前を俺は見つけられる。
どんなに離れようがお前を辿ってその手を取ってみせるからな？俺は。


堪らない愛情を形として見せる事は不可能だが、代わりにこれからも傍に居てお前に伝え続けよう。
エルヴィン、大好きだ。愛してる。

季節が巡るのは早いものだな、ミケ…
あの日、あの夜にお前と酒を飲み交わしてから急速に近付いた距離、高揚感は未だ鮮明に私の胸に刻まれているよ。

人との出会いは一期一会等とよく言うものだが…お前とのこの繋がりはこれからも末永く続けていきたい。時には意見を交わし合い、互いに理解を深めていった結果が今だ。

ミケ、私の伴侶としてこれからも傍に。
愛してる。11ヶ月おめでとう。

お前と出逢って、そして此処に言葉を残し始めてから丁度一年が経った。
光陰矢の如し、とはよくいったものだね…本当にお前と過ごしたこの一年は光輝くものであっというものだった。

ミケ、あの頃から私達は互いを強く認識し惹かれ恋に落ちた。もう既に若者とは言えない歳にはなったが擽ったくも甘い感情は誰しもあるだろう？勿論私達にも、だ。

お前と出逢い色付いた日々が私を支えてくれた。本当に有り難う。

伝えきれない感謝と愛情を此処に――――
ミケ、一周年おめでとう。

愛してるよ、これからもずっと。
傍に居ておくれ。

365日。
一年。


本当に有難う。おめでとう、俺達。
此処にもずっと残してきたな…愛するお前への言葉。しかし今日は尚更感慨深い。

…と、これだけにしておこうかエルヴィン。
後はいつものように。

今日はお前と伴侶になった記念日だな。
お前への愛は別室にて紡ぐとして――――


結婚記念日おめでとう、ミケ
私の旦那様へ祝いの言葉を残そう

一つ大きな節目を迎えてからまた一歩、だなエルヴィン。


愛するお前と歩みと進めてまた月日を重ねた今日。
これからも何度も迎える事になる今日という日はいつまでも褪せる事ないものだ…と毎度思っているところだ。
初めてお前に出会った時から今も変わらず俺には他が見えていないわけだがお前はどうだ？近頃はなかなか共に過ごせない事もあるから敢えて聞こう。
…そもそも、此処に揃って言葉を残す時点で答えは決まりきっているか？ふッ、それもそうなんだがな。

きっとお前も、そして世界中の恋人達も同じだと思うが『わかっていても』聞きたいものだ。
一応言っておくがお前も知っての通り俺は聞きたがりだから一際その傾向にある。
今も当初と同じでな？
愛するお前に言わせたいんだ。何度でも。
そして実感したい。
嗚呼、俺はお前に想われているんだと。そうする事で俺はどこまでも飛べる。
無論お前の道を照らしながら。


俺の全てで最愛の伴侶、エルヴィン。おめでとう。
いつも感謝している。お前が一番だ。

14回目、だな？エルヴィン。
まだ当然のように毎夜冷えるが暖かくなったら仲良く花でも見に行きたい。
俺の視線は常に愛するお前へ向くが…その時は更にお前が美しく見えるんだろうな。楽しみだ。


感謝とおめでとうを両手で抱えきれん程に。
俺のエルヴィン、今日も愛してるぞ。

ミケ、14回目の記念日おめでとう。
寒さも増してきた季節だが体調を壊しては居ないだろうか。何事も溜め込みすぎてはいけないよ、お前は無理をする傾向にあるからな…それが心配だ…。

また新たな年をお前と迎えられて光栄に思うよ、ミケ―――。変わらずに今年も宜しく頼む。
稚拙な文章だがお前への愛は変わらず、寧ろ増していく一方で…どうしたら伝えきれるのか歯痒いものだよ。

無事15回目を迎えたが厳密に言えば無事とはまた少し意味が違う気もする。
いや、無論俺達の気持ちは何ら変わっていないから安泰なのは間違いないんだがな？俺が細かい性分なのもあっての事だ。
こんな事を言うとお前はどんな顔をするだろうなエルヴィン。
きっとあれだな…俺の事を知り尽くしているからいつものようにふんわりとした笑みを見せてくれるだろ？


ともあれまず、俺が言いたいのはおめでとうと有難うだ。
お前には俺、俺にはお前という風に確かなものがあるからな。結局はそれが一番だ。
此処を見た奴にもこの俺達の幸福が穏やかに伝染すればいいのにとすら切に思っている。


エルヴィン、お前をただ一人愛している。

15回目の記念日、おめでとうミケ。
こうして指折り数えて迎える節目も両手では足りなくなってきているよ。嬉しい悲鳴といった所だろうか。

まだまだ外は冷え込む時期だ、久し振りにまた暖炉の火に当たりながらホットワインでも振る舞おうか。
不器用なのは変わらずだがお前の為ならば惜しみ無く。

ミケ、これからも傍に―――

16度目か…率直に感慨深い。
安定した愛情とはまた別で、悪い意味でなく移りゆくものはあっても俺達は変わらずこうして一緒だ。やはりそれは心から嬉しいと思う。
そうだな、まずはやはり春を迎えたら花見酒を愛するお前と共に楽しめたらとまた改めて考えた。
それから後は手を繋いで散策もいいな。何をするでもなく隣にお前が居ればまずはそれだけで充たされる。

エルヴィン、数多の中でお前と出会って惹かれたのはどうあっても必然だったな。
お前はどうだ。同じか？
俺はお前の為の俺であるように、またお前もそうであってほしい。今更だったか？それもいいだろ？こういう事は繰り返し確認してこそ幸福感も増す。


有難うとおめでとうを、最愛なるお前に捧げる。

お前と迎える２度目の春がやって来たな、ミケ。
お前が私に色をさしてくれたようにそろそろ草花が芽吹き世界を彩る時期だ。

もう少し暖かくなったら花見でもしようか。
たまには膨大な書類の山から抜け出す口実に、お前を誘って見晴らしの良い場所へと足を運ぼう。

また二人で同じ景色を眺めたいんだ。


お前は首を縦に振ってくれるかい…？
なんて聞く私は野暮だな。

その答えは直接聞かせておくれ。


16回目の記念日おめでとう、ミケ
愛しい私の止まり木へ宛てて…

私の止まり木へ宛てて


此処に言葉を残すことをどうか許して欲しい。
お前が私に鳩を飛ばさない限り、一方通行で顔を合わせる機会などないだろうから…
どうしても伝えたかった感謝の気持ちだ。


お前と過ごした一年と少し、とても幸せだったよ。お前を通して色んな者達に出逢えたしね。懐かしい面々を思い出しつつ、様々な行事事も共に楽しんできたね。
忙しい合間を縫って撮ってくれた写真も、私達の部屋も私の宝物には変わりない。


最後まで言葉を交わすことが出来なかったのは名残惜しいが…、それがお前の答えなのだろう。
夫婦としての関係解消を言い出したのは私だからね…無理もない。

だが、寂しかったのは事実なんだ…。


今となってはお前の耳に届かない言葉かもしれないが…お前と出逢えて幸福だよ、ミケ。

どうか、息災であっておくれ。