1 エルヴィン・スミス

私の未来の伴侶に宛てる、

出会って四ヶ月を迎えた。
一年あるうちの三分の一をお前と居るんだな、と思うと短いのか長いのか。
似た者同士、お互いに不器用だから、嬉しいことばかりではなく、沢山擦れ違ったりするし不安になることもあったな。好きな相手だからこそ…これからも、あるだろう。

だけど、お前とだから乗り越えたい。
何度も言うが考えるのはあまり得意ではないし面倒、気分屋とあまり良い性格をしていないが、…隣を歩く者の務めだろうとも解ってはいる。
私たちは互いに違う思考、感情を持つ。考えた結果がお前が望む結果と一致するか、正しい答えかは分からない。お前の考えが正しいかも、な。
お前はどちらかと言えば考え過ぎる方だから、楽観的に空気を抜いてやりたいとも思う。

…何が言いたいんだか、纏めるのも上手くなくてすまないが。

いつか、安心して寄り掛かって貰えるような人間になるから。
これからも、隣に。

言葉では表せない位、いつもお前を愛してる。

リヴァイ、お前と出会えて、恋人になれて良かった。ありがとう。
2 リヴァイ
お前がまさか、と言う気持ちともしかしたら、と言う気持ちとを入り交じらせた四ヶ月目。

今までもあった記念日を軽んじる気は全くねぇが…一番驚かされた事は認める。お前も随分なサプライズ上手とやらじゃねぇのか、エルヴィンよ。あれから未だ四ヶ月、あれからもう四ヶ月とどちらにせよお前と過ごす日々が色褪せる事も色褪せた事も無い。…お互いにかなりの割合で不器用に属する性格だが、お前と俺は似て非なる人間同士…なるべくならばぶつかり合うよりも隣に座って美味い紅茶を飲みたいと思う。ぶつかり合った後でも…寧ろ構わない位に、つまりは以前ならば詰まり過ぎた思考も多少呼吸の隙間が出来た、と言う事だ。

お前のお陰で、な。……お前が素直になってくれた事は非常に影響して居る自覚は有るしそれを有り難く思ったのも確かだ。お前のその言葉と声を受け取る事が温かさをこの体と左胸に、確実に与えてくれている。……だからつい俺も突拍子もねぇ発言やらしちまってるかもしれんが、お前になら構わんだろう?

完璧な人間では無いのはお互い様だ、完璧だから満たされると言う事でもない。

お前がお前で俺が俺であるからこそ惹かれ合ったのなら、…大切に慈しみ育みこれからへ繋げなければならん。何かの変わりが見えた四ヶ月目、何かの兆しが見えた四ヶ月目……何にも代わりは無いしお前と言う男を愛する事も変わらん。

エルヴィン、お前に心からの感謝と愛を込めて。
お前が恋人と誇る四ヶ月、後数十分で五ヶ月目を目指す明日に向けて。

愛してる。
3 エルヴィン・スミス
出会って一年が経つ今日に改めて言葉を綴ることが出来て良かったと思う。

いつからかすれ違いが増える生活となってしまったが、これはこれで俺とお前に合うものなのかもしれない。


なかなか伝え方も不十分で申し訳なくも思うが、『好きだ』という気持ちはこれからも伝えていきたいと思っている、から。
リヴァイからも聞けたら嬉しい。


『ずっと共に歩む』


現実的には難しいかもしれないが、ゆっくり進んでいきたい。肩を並べて、手を繋いで。

俺に安心感を持たせるのはお前だけ。
俺はお前のであり、お前は俺のであることもよく覚えておくように。


ありがとう、愛してる。