1 リヴァイ

放浪癖のあるお前へ

お前がここを覗くのかは知らねえが記念に書き残しておく。
今日で俺達は出会って二ヶ月目だ。記念日に拘るなんざ女みてぇだと笑うか?
たまにはこんな趣向も悪くねえだろ。
まだ二ヶ月か。お前とは長い間共にいた気がするな…エルヴィン。
出会った頃の俺は荒んでいた。諦めた目をしながらガキみてえに愛に餓えてた。
…そんな俺をお前はただ受け入れてくれたな。

もう俺は疑いも迷いもしねえ。
例えこの先がどんな未来でもお前と共に在ると誓おう。
猟犬ではなく恋人として。
愛してる…エルヴィン。
俺の心も体も全てお前だけに捧げる。
2 エルヴィン・スミス
なんてタイトルだ。…私に似合いだな。
しかしお前と出逢ってから無駄に放浪するのも気紛れに誰かを募るのもやめたんだ。
だからタイトルは、これからは愛しいエルヴィンへ、とでも脳内変換しておくことにしよう。

さて、お前の言葉を発見することが出来て嬉しく思う。
まだ出逢って2ヶ月だが、確かにいろいろあり、そしてとても充実した日々となった。
初めて言葉を交わした日のことを覚えているか?
あんな短い募集文の中で、お前は私が本当に求めているものを正確に汲み取ってくれたね。
だから私はお前の手を取り、自ら定めた期間を無くし、欲しいままに愛情を与えてきた。
だが、まだまだ充たされてはいないだろう?
その口で、身体で、強請りにおいで。

この先、お前が変わらず共に在るのならば続く行き先に限りはない。
可愛らしい狂犬が恋人になり、愛しさが確かな愛情になり、これからどうなっていくだろう。
判ることは、お前は私のモノだということだ。
愛しているよ、リヴァイ。
これからもずっと同じ時を重ねていこう。
3 リヴァイ
三ヶ月目を迎えることが出来た喜びを密かに綴っておく。出会った頃は真冬だったのが暦の上ではもう春か…。
お前と過ごす時間は早く過ぎる気がするのに長い間共にいた気がする。
それは出会った頃からだ。不思議と懐かしさすら感じた。
だが俺には日々目に映る全てが新鮮だ。
朝はお前を見送り夜にはお前を待ち共に眠る。たまに擦れ違う日々にもお前を想う。
ただ傍にいるだけで幸せになれる。幸せをくれたお前に感謝する。
ついでにタイトルを変えてやろうと思ったがやり方が解らねえからこのままにしておく。まあこれもいい記念だな。
また放浪癖が出ても最後には俺の所に帰って来い。愛しい恋人よ…エルヴィン。
これからもお前だけに愛を捧げる。