クソガキに捧ぐ

さて、ウチのガキに記念に書くと約束してやったは良いが…何と書いたもんか。

…そんな俺の迷える気遣いもすっ飛ばして先に書きやがるテメェにはフラグクラッシャーの名を与える。クソガキが、よく回る口でベラベラ垂れ流しやがっていっそ塞ぐか？塞ぐしかねぇか。
0時00分に書き込む気合いなんぞ俺には無いが、断じて愛が無い訳じゃねぇからな。

クソが、応募の時から騒がしかった上デレデレの犬気質だった癖に、最近じゃ一歩引いたりするテクニックを身に付けやがって心底腹立たしい。お前は常にデレろ、拗ねるぞ。
俺を姫だ天使だと奇妙なことばっかり言いやがるお前と一ヶ月を過ごした今、言えるのはこの一言だ。


うるせぇお前がどうやら好きなようだ。


沢山キスしてやるから逃げるなよ、エレン。

１ヶ月前の言葉を改めて読むと妙な気分だ…エレンよ、お前の変わりになる奴なんざ何処にも居ない。

ここに書き込むのも３回目か。
このクソ多忙にも程がある一ヶ月をお前が耐えてくれたことに、最大の賛辞と感謝を。そして次の一ヶ月を、出来るだけお前と過ごせるよう願っている。

最大の危機と最大の約束がいっぺんに来ちまった月だったが、俺自身の思いをこれ以上無く考えさせられた貴重な時間でもあった。
俺はお前が迷い無く好きだ。これは疲れはてていっそ壁外に身投げしてやろうかと血迷いかけた瞬間だろうが変わらなかった。
お前の兄弟と交わした言葉は定期的に読み返す事にしてる。自戒の為に、そして誓いの為に。

次の月に待ち構えているのは何だろうな、エレンよ。
俺はお前と、また幸せだと笑い合えるなら何が起きても構わねぇ。

…先月の比じゃねぇ大騒動を経ての５ヶ月だ。
最早ここまで毎月に渡って揉めてるっつうのにお前との関係が維持出来てんのかが解らねぇ位だ…が…逆に心底愛し合ってるからだとしか説明がつかねぇレベルかも知れねぇな…。

お前が居ねぇ記念日も初だ。祝いはお前が帰宅してからやる。
干からびねぇ内に帰ってこい。エレン。この愛妻が。

そうか、


全てが終わった、と。
成る程な…世界は残酷で、お前は酷く美しかった。
弱い俺には醜くのたうつ事も許されない。
エレン、俺はお前を愛せて幸せだった。

全て終わった。
両手の平には空気しか乗らない。
何もない。

半年か。

エレン、愛してる。