1 マルコ・ボット

今日は本当に綺麗な満月だね。

今日は本当に綺麗な月で、百年に一度なんだって。それを君と出会えて一年が経った今日、一緒に見れた事って何れ位の確率なんだろうって考えたら普段素直に成らない口だって本音を星屑みたいに溢してくれたんだ。

中々素直になれなくて何時も君に沢山の迷惑と心配を掛けて仕舞ってごめんね、それでも何時もどうに眉毛を下げてくしゃりと皺を沢山寄せた笑顔を向けてくれる君が大好きだ。どんなこと言ったって正直言うとさ、君には敵わないんだって今更になって気付いたんだよね、ふふ。

こんな罰当たりな僕を愛してくれて有難う。何時も愛しさを込めて口付けをしてくれて、少しでも側にと抱き締めてくれて、包み込むように抱き締めてくれて有難う。ヘタレで馬鹿でどうしようもないけれど、優しくて一思いで誰よりも僕思いで一途過ぎて困っちゃうぐらいに真っ直ぐな君が大好きです。…愛してるよ、ジャン。

願わくば許す限り、側に。
2 ジャン・キルシュタイン
月が綺麗ですね。
なんて、柄に合わねぇけど…お前になら向けて言いてぇ言葉だ。

月…100年に一度って本当にすげぇよな。確率で考えっと俺達が一緒に見れたのは奇跡に近いんじゃねぇかな、なんて思う。

そういや、お前の綴ってくれた言葉を見て少し涙ぐんじまったのは此処だけの秘密だ。

マルコ、お前が居てくれるから俺は沢山救われてるし、すげぇ幸せだって思う…本当に有難うな?
俺はお前じゃなきゃダメだし、お前以外考えらんねぇ。
バカみたいにマルコ、マルコ言ってる俺の事を眉を下げながらも笑って撫でてくれるのはお前だけだ。

…なぁ、マルコ。

俺は一年前の今日、お前との縁を紡いで本当に良かったと思ってるぜ。

これからも、俺の隣はお前が良い。
お前を笑顔にするのも、俺が良い。

なんて…月に祈ってみるのも悪くはねぇかな。

一年を迎えた今日も、お前を愛してるぜ。

沢山の愛情と感謝の気持ちを込めて、ジャン・キルシュタインより。