1 リヴァイ

嫁宛

気紛れに、此処に言葉を残そうと思う。
鍵は紫色の髪飾り=B

ハンジ…お前にはいつも感謝してる。
不規則な俺の生活にも文句一つ言わず尽くしてくれているな。
俺が帰ると美味い飯と温かい言葉をくれる。
俺はそれが嬉しくて仕方ない。
急な用で予定が潰れても、俺を責めず…ただ待っててくれるな。
他の連中と違って俺達の仲は異端だと思う。
俺の空いた時間にお前が応えてくれ、お前の空いた時間に俺は居ない。
寂しい想いもさせているだろう。
他所みたいに、我儘も言えてないんだろう、

…すまない。
時間が合った時、目一杯お前を愛でてやる。
だから、許せ。
また旅行にでも行こう。
今度は猫を連れて、子を抱いて…だ。

一つ心残りなのが、お前と酒を交わす機会が少なかった事だ。
産まれたら…世話で酒どころじゃないだろ。
その時はエルヴィンにでも預けて、2人で過ごす時間を年に何回か作りたい。
無論、餓鬼も愛でる。


なぁ、ハンジよ。
俺の嫁になって幸せか?
俺は、お前が嫁になって幸せだ。

……綴っていると、会いたくなるな。
お前の隣に潜り込んで眠るとする。

おやすみ、俺の嫁。
2 ハンジ・ゾエ
私がここに言葉を残すのも、勿論気紛れ。なんて、ね。今日に書き込んでる時点でもう気紛れじゃないのがバレるだろうな。
見付けた時の反応を楽しみに、ここに日頃の感謝を。

いつも忙しい中で私に時間を作ってくれて。
不器用と宣いながら精一杯感情の揺れ動きを見せてくれて。
共に在りたいと。
時間を共にしたいと。
そして幸せを共有したいと。

貴方が伝えてくれたことが、毎日の私の励みに、そして力になってるんだ。
感謝も愛情も、伝えても伝えても足りない。
今日も大切な髪飾りを着けて、会いに行く。
美味しいご飯、一緒に食べよう。
温かな時間を過ごそう。
幸せを噛み締めよう。
大切なものを沢山愛でよう。
貴方とだから叶う夢を、貴方と共に。

おはよう、愛する夫。
3 ハンジ・ゾエ
ああ、貴方の妻になって半年か。
今日も貴方の帰りを心待ちにしながら、ここに言葉を。

ねぇ、リヴァイ。
貴方はいつでも私の心の支えで、気持ちの礎。貴方がいるから私は毎日を笑って過ごせるんだ。
ありがとう、と。
何度も伝えすぎて呆れるかも、と思っていたら、貴方は何度でも伝えて良い言葉なのだと、言ってくれた。

感謝の言葉を、気持ちを、相手を愛する気持ちを。いつまでも持ち続けていられる貴方との関係を。私は誰よりも誇りに思ってる。

続きは貴方に直接。
お疲れ様、愛する夫。
4 リヴァイ
ーー我が子の生誕に、思わず泣きそうになった。

長い月日を経て、生まれて来てくれてありがとう。
長い月日を重ねて、腹の中で育ててくれてありがとう。

愛してる。
ハンジ、そして産まれたばかりの我が子に宛てる。
5 ハンジ・ゾエ
ねぇ、覚えてるかい?
あと三ヶ月弱もすれば、出会って二年だということ。

貴方と友人のようにはしゃぎ、恋仲として触れ合い、貴方の妻となり、昨日ついに、大切なたからものが…新たな愛が生まれた。

本当に…本当に…ありがとう。
そしてこれからも末長く、宜しく。

ーー家族として。
6 ハンジ・ゾエ
出会って二年。
おめでとう!!

夫へ、愛を込めて。