1 エレン・イェーガー

幸せな御伽噺

桜が舞う美しい春の日に初めて出会い、
随分時が経ちましたね。
それぞれ2000羽を超える鳩を交わしながら
今なお貴女と共にあることを
心から幸せに思います。

迷子の猫を連れ帰り懸命に世話したり
仲間のことを自分のことのように悩んだり
誰かのために涙を零し
その幸せを祈ることができる貴女が
大切で愛しくてなりません。

幾千幾万の言葉を綴っても
貴女への気持ちは表しきれそうもない。
けれど、言葉よりも確かなもので、
貴女を守り、笑わせ、柔らかく包み込み
ずっと傍にあり続けるから。

オレの心に、
これほどの大きな愛を教えてくれたのは
貴女でした。
愛しています。
世界で一番可愛い、オレだけのお姫様へ。
2 エレン・イェーガー
11ヶ月を共に迎えた記念に
最愛のひとへ綴ります。
月日が経つのは本当に早いものですね。
初めて貴女と出会ったのが
まるで昨日のことのように思います。

降るような星空に願いを託し、
闇の中、花火で想いを描いた夏。
貴女の誕生日をささやかに祝い
ハロウィンパーティで驚かされた秋。
クリスマスには並んで買い物に出かけ
共に新年を祝いましたね。

寒さにも暑さにも弱いのに
「貴方と一緒だったから寒く感じなかった」
なんて可愛いことを言われたとき
ないはずの心臓が痛むほど愛しく思いました。
貴女はどうしてそんなに可愛いのだろう。

いつも予想の遥かナナメ上を行く
時に破天荒で、
堪らなく魅力的な貴女と過ごす日々は、
幸せで仕方なくて…
オレには貴女しか見えません。

至らないオレのせいで
時々不安になってしまうようだけど
その綺麗な左の薬指に
永遠を誓いを嵌める日は、もうすぐ。
だから、次の一月もどうか傍にいてください。

エレン・イェーガーより
3 ハンジ・ゾエ
貴方のように素敵な言葉は綴れないけれど
溢れる程の愛を込めた言葉をここに。

あの日、私を見付けてくれた事。
想いを受け入れ、手を繋ぎ共に歩んでいこうと言ってくれた事。
そのままの貴女が好きだと言ってくれた事。
全てをくれると言ってくれた事。
不安も我侭も全て受け入れてくれた事。
幸せにすると言ってくれた事。
貴女じゃないと駄目だと言ってくれた事。
11ヶ月の間欠かす事無く声を聞かせてくれた事。
まだまだ書き切れないけれど、本当にありがとう。

いつも沢山の愛も注いでくれる貴方に
私からも沢山の愛と幸せをあげる。
…そして来月には必ず永遠の誓いを交わそう。

ハンジ・ゾエより
4 エレン・イェーガー
出逢って一周年を記念する特別な夜に
最愛のひとへ捧げた言葉を
ここにも残します。

貴女の手を取り駆け抜けた季節は
胸が痛くなるほどの幸せと
あたたかい笑顔に満ちていました。

幸せな時も困難な時も
富める時も貧しき時も
病める時も健やかなる時も

死がふたりを分かつまで
愛し慈しむことを
今宵、貴女に誓います。

妻となったハンジさんへ
深い感謝と変わらぬ愛をこめて。
エレン・イェーガーより
5 エレン・イェーガー
ともに歩んだ13ヶ月を記念して
最愛の妻への愛をここに残します。

精一杯の想いを託した白薔薇を差し出して
初めて口付けを交わしたのは、一年前の今日――。
それが今や結婚し、ひと月が過ぎたんですね。

同じベッドで目覚め、挨拶をして任務に向かい
時間が合う夜は一緒に茶を飲み、お喋りをして眠る。

任務が繁忙なオレが、深夜を過ぎてから帰宅しても
寝室で可愛い寝息を立てている貴女を抱きしめれば
疲れなど、朝露のように消えるんです。

当たり前のように、毎日笑顔で迎えてくれる貴女が
どんなに愛おしくて、どんなに大切か
言葉を尽くしても表すことなど出来ません。
…なんて幸福な日々なのだろう。

一年前、遠い空の下でそれぞれ眺めた桜を
今年は、ふたりで手を繋いで見上げました。
この幸せが、美しい日々が
永久に続く御伽噺となることを願って――。

貴女を愛しています。

エレン・イェーガーより
6 エレン・イェーガー
出会ってから1年と2ヶ月。
結婚披露パーティをしたり
二人の日記帳を設けたりと
このひと月は瞬く間に過ぎました。

御伽噺から飛び出したお姫様のように
きれいな花嫁姿に見とれたことも
悪戯なアレコレに大笑いさせられたことも
この上なく楽しく幸せな思い出です。

世界で一番貴女を愛しているのも
幸せに出来るのも自分だと信じているオレは
同時に、誰よりも幸せにしてもらっている
男なのかもしれません。

自由の翼を羽ばたかせ
笑いあいながら歩いて行きましょう。
どこまでも遠く、どこまでも高く
――貴女への愛を口ずさみながら。

特別な夜に、最愛のハンジさんへ。

【追記】
日付が変わってしまったことをお詫びします
7 ハンジ・ゾエ
何度も伝えても足りないと言ったよね。
だから、ここにも残しておこう。

エレン愛してる。

15ヶ月を迎えた今、
日々深くなる愛をここに。
8 エレン・イェーガー
15回目の記念日に、ここにも残します。

昨年の七夕の夜は、
星に、オレの幸せを願ってくれましたね。
そして一年が経った今
オレは貴女のあたたかい愛に包まれて
この上なく幸せに過ごしています。

綺麗な夕焼け空を見たり
面白いものを見つけたり
そんなささやかな事でも共有したいと思う
貴女との毎日は
切ないほどに甘く優しくて――。

昨晩、ベランダに笹の枝を立てました。
今年はひとつの短冊に
二人の願いを託しませんか?
『どうか、これからも変わることなく
二人が幸せでありますように』と。

間もなく、二度目の夏を迎えます。
昨年出来なかったたくさんのことを
貴女と一緒に出来る幸せを噛み締めながら
1年と3ヶ月の間、変わることなく
側で笑っていてくれた自慢の奥さんへ
オレの愛と、この身の全てを捧げます。

エレン・イェーガー
9 エレン・イェーガー
この広い世界の同じ場所に
時を同じくして生を受けたこと。
何億もの人の中でただ一人の貴女に出会い
強く惹かれ合ったこと。
そんな天文学的な奇跡が積み重なって
オレたちは結ばれ、今も共にいます。

出会ったばかりの頃、唯一怖いのは
大切な人を失うことだと教えてくれた貴女に
精一杯の想いと覚悟で伝えた言葉は
今も色褪せることなくこの胸にあります。
「どうか、繋いだこの手を離さず
オレと一緒に歩いて行きませんか?」

1年と4ヶ月を記念する今夜、
同じ言葉を貴女に捧げます。
あの日と同じように
とびきりの笑顔が見られるよう願って。
これからもよろしくお願いします。
最愛の奥さん。
10 ハンジ・ゾエ
貴方と出会って二度目の夏が過ぎ、17回目の記念日を迎えた記念に心からの感謝と愛を込めて。

今年の夏はお互いが少し多忙気味だった様な気もするし、私がちょっとだけ気落ちした事もあったけれど…やっぱりエレンは真っ直ぐに向き合ってくれたね。そんな貴方にだから、どんな姿でも見せる事が出来るんだと…強く感じたんだ。

どんな状況下でも変わらず毎日言葉を交わしてくれたし、沢山の笑顔も見せ合う事が出来て嬉しかったし、楽しかったよ。…貴方と紡ぐ御伽話を時に切なく感じる事があるのも、それだけ好きな気持ちが大きいからなのだと知ることも出来たんだ。

──…ねぇ、エレン。
私から溢れる愛を全力で受け止めてくれてありがとう。
貴方からも全力で愛を注いでくれて、ありがとう。
そして、こんなにも大きな幸せを
本当にありがとう。


追伸
…まだまだ私の愛は止まらないから
しっかりと受け止める事!いいね?
11 エレン・イェーガー
出逢って17ヶ月を記念する今宵、
執務など放り出して
貴女に似合う花を抱え家路を急ごう。

腕の中に貴女を閉じ込めて
蕩けるような愛を耳元で囁いたら
呼吸も忘れるほど口付けを交わしたい。

たくさんの人の中で
唯一の貴女を見つけた奇跡に
今はただ、心からの感謝を。

捕まえたこの手はけして離さない。
愛しています。
世界で一番可愛い、大切なお姫様へ。
12 エレン・イェーガー
追伸

オレの気持ちもまだまだ底なしのようです。
今この時も貴女を想い、焦がれ、求めている。
貴女を受け止める覚悟なら出来ているから
いつでも飛び込んできてください。
ーーー愛を込めて。
13 エレン・イェーガー
瞬く間に季節は廻り、出逢って18ヶ月。
このひと月は誕生日をサプライズで
祝ったりと、楽しい季節でしたね。
貴女と歩む日々は堪らなく幸せで
切なくなるほど早く過ぎていきます。

貴女が見せてくれるものは
どんな小さなことでも
オレにとっては宝石よりも輝いていて
胸の奥に焼きつき、
色褪せることはありません。

これからどれほどの年月が経とうとも
オレは、何度でも貴女に恋をする。
だから、笑った顔も拗ねた顔も
悪戯な顔も切ない顔も―――
全部、オレに見せてください。

惜しみなく愛を与えてくれる
最愛のハンジさんに
オレの愛と、この恋文を贈ります。
エレン・イェーガーより
14 エレン・イェーガー
交わした鳩が3800を越えたことを
嬉しそうに教えてくれる
可愛い貴女を捕まえたのは、19ヶ月前の夜。
あれから幾つもの季節が過ぎました。

任務が多忙なオレの帰りを待って
寂しい想いをした夜もあっただろうに
どんな時も笑顔と深い愛情で包んでくれる
貴女が愛おしくてなりません。

胸が張り裂けそうなほどに募る
この想いをすべて伝えるには
幾度好きだと叫んでも全然足りないから、
今日も代わり映えしない愛の言葉を囁こう。

腕の中に優しく閉じ込めて
離してはあげられないオレを
「仕方ないな」と肩を竦めた後は
輝くような笑顔を見せてください。

最愛のハンジさんへ
エレン・イェーガー
15 エレン・イェーガー
肌寒くなり木々が色づいたこのひと月
互いに任務に追われながらも
僅かの時も惜しんで寄り添いましたね。
星降る夜には熱い茶を片手に
ふたりで遅くまで空を見上げました。

闇を切り開くように流れた一筋の光は
それを瞳に映す貴女自身のように
凛としていて強く美しく、
思わず言葉を失い
見惚れことを思い出します。

貴女のすべてを独り占めしたいと願う
子供じみたオレを許してくださるなら、
蕩けそうな甘えも、淡い不安も
可愛い我侭も、燃えるような独占欲も
もっと貴女を見せてください。

他愛の無いお喋りをしながら、
当たり前のようにふたりで迎えた
20ヶ月を記念する日に。
――薬指に輝く輪に唇を寄せて
今日も貴女だけを想います。
16 エレン・イェーガー
2度目の幸せなクリスマスと
2度目のあたたかい新年を共に過ごし、
今宵、21回目の記念を迎えた最愛のひとへ

伝えたいことも届けたい想いも、尽きることはない。
けれど、本当に大切なことはそう多くはなくて。
だから今はこの言葉を残します。

貴女が好きです。
どうしようもないほど、愛しています。
そして、愛して欲しいのも貴女だけなんだ。

寒さに震えるときも、涙が零れるときも
どんなときでもオレが側にいて
きっと最後には笑顔に変えて見せるから。

これからも大切な貴女を大切にさせてください。
世界で一番愛しい、オレだけのお姫様へ
エレン・イェーガーより
17 ハンジ・ゾエ
22ヶ月を迎えても
尽きる事の無い貴方への愛情を
言葉だけで表現するのは難しい。
それ程に、好きで好きで大好きで
本当に愛おしくてたまらないんだ。

ふと、貴方と出会う前の自分を
振り返ってみたら
「…あれ?どんな風に毎日を
過ごしていたんだろう?」
そんな風に思えてしまう位
貴方はもう私の中で
とてつもなく大きな存在に
なっているんだよ。

沢山の素敵な思い出や贈り物
それに、幸せをくれて
本当にありがとう。
これからもずっと私の側で
貴方の笑顔を見せていて欲しい。

心から愛を込めて
ハンジ・ゾエ
18 エレン・イェーガー
記念日を迎える瞬間を
貴女の傍で共に迎えたくて
凍てつくような空気の中を
愛馬で駆け抜けた、夜。

時計が午前0時を告げる前
白い息を切らせて飛び込んだオレを
貴女は両手を広げて出迎え
冷えた身体を抱きしめてくれましたね。

天で燦然と輝く月や星も
手中で咲き誇る薔薇の花束も
腕の中で微笑む
最愛の人の美しさには到底敵わなくて

想いは出会った日から変わることなく
いや、一層熱く深くなるばかり。
ないはずの心臓は甘く痛み
ひたすら貴女に焦がれ、求めています。

2月2日、22回目となる記念の夜に
両手では抱えきれぬほどの
愛と感謝とを捧げます。
…少し遅れてしまったお詫びは、直接。

最愛のハンジさんへ
貴女の忠犬 エレン・イェーガーより
19 エレン・イェーガー
瞬く間に過ぎたこのひと月も
幾夜も語り合い腹底から笑いあって
数え切れぬほどのキスを交わしました。
言われるがまま開けた口に豆を放り込まれ
二羽の愛鳩と並んで食べた節分。
ハンジさんの可愛い企みのおかげで
蕩けそうな時間を過ごしたバレンタイン。
貴女と歩む日々は眩暈がするほど鮮やかで
しあわせに満ちています。

「貴方と出会ってから今日まで
私はずっと幸せだ」
輝くような笑顔でそう話す貴女の顔が
翳る日もあることは知っていました。
今が幸福に満ちていればいるほど
そこには漠然とした未来への不安が
影を落とすものなのかもしれない。
けれど、その胸の痛みを少しでも和らげたくて
自分に出来る事を考えながら迎えた
23回目の記念の夜。
貴女が好む色の薔薇を99本、贈りました。

手を繋ぎ二人で歩いているこの足跡が
いつか確かな道になるまで
これからも貴女の側にいさせてください。
こんなにも人を愛すことを教えてくれた
最愛のハンジさんに、変わらぬ愛を捧げます。

『ずっと一緒にいましょう』

追伸:
返事はとびきりのキスでお願いします!
20 エレン・イェーガー
貴女と出会い、手を取り合ったのは
ちょうど2年前の今夜。
それから幾つもの季節が廻ったけれど
今なお変わることなく隣で笑いあい
愛し慈しみあえることを嬉しく思います。

巨人の駆逐しか頭になく
恋も知らなかったオレの心の中に
まっすぐに飛び込んできた貴女の笑顔は
眩しいほどに綺麗で――
空から舞い降りた女神のように見えました。

思考も言動もまるで違うことに驚き、やがて
魅了され、気付けば夢中になっていました。
そして、強く気高いけれど
柔らかな脆さも抱えていた貴女を守ろうと
駆け抜けた2年間だったように思います。

その間、オレはただの一瞬も翳ることなく
ずっと満たされ、幸せでした。
…貴女はどうですか?
「幸せだ」と笑ってくれるなら
それが自分にとって何よりのご褒美です。

どうか今夜も
その素敵な笑顔を見せてください。
世界で一番可愛いオレだけのお姫様に
この手紙と変わらぬ愛を捧げます。
エレン・イェーガー
21 ハンジ・ゾエ
二年前貴方が私に会いに来てくれた時の印象は
今でも良く覚えているよ。
期待に満ち溢れた瞳を輝かせながら、
私とのお喋りに笑顔で付き合ってくれたよね。

手を取り合ったあの日から沢山の言葉を交わし
私達は少しずつ笑顔だけじゃなく
他の表情も見せ合うようになった。
勿論お互いにしか見せない表情もあり、
そんな顔を私にだけ見せてくれるのだと
思ったらとても嬉しかったんだ。

私の全てを広い心で包み込んでくれる貴方と
共に歩んだ二年間は本当にあっという間で…
幸せに満ち溢れた日々だったと、
心からそう思っている。

繋いだ手を離す事なくこれからも
二人で幸せな日々を過ごして行こう。

言葉では伝え切れない程の
愛と感謝を込めて……。
ハンジ・ゾエ
22 エレン・イェーガー
2周年の記念日を一緒に祝ったのは
ついこの前のように思えるのに
もう一ヶ月が過ぎたんですね。
貴女と過ごす時間がどれほど濃密で
幸せに溢れているのか、気付かされます。

色々な意味で驚かされたエイプリルフール。
何でもない日に、きちんと言葉にして
互いの愛情を確かめあったこと。
眠い目を擦りながら、夜更けまで
他愛のないお喋りに興じたこともありました。

けれど、どんなに側にいて声を聞いても
足りることなどなくて
今夜もまた
貴女に会いたくて、その声が聞きたくて
花束を抱え、家路を急いでいます。

誰かを心から愛する喜びと
誰かに心から愛される喜びとを
教え、また与えてくれた貴女に
オレはちゃんと返せているだろうか。

先に睡魔に負けてしまったオレの耳元で
「私のこと好き?」
なんて悪戯っぽく笑う最愛のハンジさんへ
オレからの返事をここに記します。
好きです。愛しています。
――これまでも、これからも、ずっと
23 エレン・イェーガー
先に睡魔に攫われてしまった貴女の
無防備な寝顔に幾度も口付けを落としながら
穏やかに過ぎていく26ヶ月記念の夜。
眠りに落ちる瞬間、その瞳が映すのは
いつだって自分でありたい…なんて
子供じみた独占欲も、今は隠す必要がないから。
深まるばかりの愛を耳元で囁いたら
貴女を腕の中に閉じ込めて朝まで眠ろう。
――愛しています、ハンジさん。
24 ハンジ・ゾエ
貴方に貰った小さな箱を見つめながら考えた。
この中にはこれからどんな幸せな宝物が
残されて行くのだろう、と。

「もしかしたら直ぐに
溢れてしまうんじゃないかな?」

そんな風に思ってしまう位
これまでも沢山の幸せをくれた貴方と迎えた
26ヶ月目。
変わること無く手を繋いでくれている貴方に
大きな感謝と変わらぬ愛を込めて…。

今夜も貴方の温もりを側で感じながら
眠りに就こう。
25 エレン・イェーガー
出会って三度目の春が過ぎましたね。
これほどの歳月を共に過ごしてもなお
一層輝いて見える貴女は最高に素敵なひとで
今でも、くるくるとよく変わる表情や
何気なく紡がれただろう言葉ひとつに
心臓を鷲づかみされ、
惚れ惚れすることもしばしばです。

健やかなときも病めるときも、
喜びの時も悲しみの時も…そう誓いはしても
実際にそうあることはとても難しい。
けれど、貴女はどんな時であっても
寄り添い歩こうとしてくれる。
――それがどんなに尊く幸せなことか
日々噛み締めています。

貴女ほど上手くは
言葉に出来ていないかもしれない。
けれど、自分も同じ想いです。
貴女の喜びを共に喜び
貴女の悲しみは全て拭い去りたい。
この腕で大切に大切に包み込んで
いつでも笑わせ、誰より幸せにしたいから。

これからもこの手を離さず
ふたりらしく歩いていけるように。
間もなく訪れる星祭りに
願いをかけませんか?
2年と3ヶ月の間、変わることなく
傍で笑っていてくれた最愛のハンジさんへ
言葉に出来ぬほどの感謝と愛を込めて
26 エレン・イェーガー
ふたりで過ごす三度目の7月は
一年目よりもずっと距離が近く
二年目よりももっと
絆が深まったと感じられる時間でした。

相変わらず唯の一日も間を空けることなく
言葉を交わしているオレたちは
良い意味で、誰よりも『気が楽』で
安心できる間柄になれたと自負しています。

それでも、いつだって貴女の声が聞きたくて
今この瞬間もこんなにも焦がれているなんて
笑われてしまうかもしれませんね。
けれど、寂しい時も嬉しい時も
どんな時でもオレの名を呼んでくれる貴女が
愛しくてならないから
つかまえたこの手は
これからも決して離しません。

新しく巡るひと月もよろしくお願いします。
最愛のハンジさんへ
貴女の忠犬エレン・イェーガーより
27 エレン・イェーガー
満2年と5ヶ月を迎えた夜は
リクエストされた甘いパンケーキを作り
白い薔薇を飾ってささやかに祝った。
他愛ないお喋りと啄ばむようなキスを交わし
眠る時間も惜しんで寄り添うオレたちは
日々深まる想いを上手に表すことができず
ただ優しい言葉を繰り返す。

「ずっと」「一緒に」
「好き」「また明日」

胸の中に2年と5ヶ月をかけて
ゆっくりと降り積もった温かいものが
「愛」だなんて
形も分からないものだと口にするのは
恥ずかしいけれど。
貴女も同じように感じてくれていたことが
たまらなく嬉しかったから。

これからもずっと
そばに居させてください。
最愛のハンジさんへ
貴女に焦がれすぎて息も絶え絶えな
エレン・イェーガーより
28 エレン・イェーガー
このひと月は、貴女の誕生日の準備に
あれこれと奔走したり
出会った頃の手紙を取り出して
一緒に懐かしんだりもしました。
当時は気付かなかった幸せな事実を
今になってお互いに知ることができて
普段にも増して幸福で楽しい日々でした。

一方でオレが多忙を極め、
倒れるように眠ってしまう夜が増えました。
貴女は叱るでも拗ねるでもなく
ある時は背中を押して鼓舞し
ある時はあたたかい膝枕を差し出して
優しく労わり、包んでくれました。
それがどれほどオレに力を与えてくれたか、
感謝してもしきれません。

もし突然貴女を失うことがあったら
きっとオレは「自分」ではなくなってしまう。
――なんて、情けない姿を
近頃は見せてしまっているけれど
それは貴女が好きで好きで仕方がないからで。
そう自覚しているくらいに、
貴女は特別で大切で、掛け替えのないひとです。

出逢ってから満30ヶ月を共に過ごしてなお
オレを魅了してやまない最愛のハンジさんへ
深い感謝と溢れる愛をここに刻みます。
昨日も、今日も、明日も、ずっと貴女を。
エレン・イェーガーより
29 ハンジ・ゾエ
私が誕生日を迎えた九の月
貴方は沢山の仲間達と一緒に
素敵なお祝いをしてくれたね。
あの日見せてくれた輝きは
とても素晴らしいものだった。
出会った頃を共に振り返り
懐かしい話や新たに知った事実に
時間を忘れて夜更けまで夢中にもなったね。


貴方はどれだけ多忙であっても
毎日必ず元気な声を聴かせてくれる。
どれだけ戦いで疲れても
毎日必ず元気な笑顔を見せてくれる。
そして寂しい思いをさせていないか、と
気遣ってくれる。
それが分かっているのに、
感謝こそするものの
叱ったりなんてするわけがないだろう。
私は戦う貴方の姿が大好きだから
今までも、これからも、
ずっと応援しているよ。

30ヵ月という期間を一緒に過ごして
出来上がった貴方と私の繋がりは
単純に30ヵ月を過ごしただけでなく
本当に深く、中身のぎっしり詰まった
他の何物にも替えられない大切な物で、
これからもこの繋がりをもっともっと
深いものにしていきたい。
だから、明日からもまた共に歩いて行こう。

私からも感謝と愛を胸いっぱいに込めて。
──ありがとう。愛してるよ、
30 エレン・イェーガー
夏から秋へ、瞬く間に過ぎ行く季節は
隣で貴女が笑っていてくれるだけで
こんなにも色鮮やかで愛おしく
掛け替えのないものになっていきます。

貴女への想いは日々深まるばかりで
身を焦がすような恋慕の情も
寒さすら感じぬほどの熱い愛情も
尽きることはありません。

どれほどの時を過ごし言葉を交わしても
それは貴女のほんの一部にしか過ぎなくて、
もっと知りたくて、少しでも近づきたいから
オレは未だにこの手を伸ばしてばかりです。

惜しみない愛情で包んでくれている貴女を
それでも欲しがってばかりの自分は
どうにも子供じみていて恥ずかしいけれど、
せめて貴女が最高の笑顔で居てくれるように。

これからも、しっかりと手を繋ぎ
じゃれあうような甘いキスを交わしながら
同じ歩幅で歩いていきませんか。
この先ふたりで見る初めての景色が
いつか懐かしい思い出になるように。

31ヶ月を共に歩いてくれた
最愛のハンジさんへ
愛を込めて。
エレン・イェーガーより
31 削除済
32 削除済
33 エレン・イェーガー
早いもので、今年も残すところあとひと月。
朝晩の冷え込みが厳しくなり
いよいよ冬めいてきた今日この頃、
貴女の温もりと眩しい笑顔が
一層愛しくてなりません。

寒さを理由に身を寄せあったり
秋の夜長、お茶を片手にお喋りに興じる。
そんな何気ないやり取りが
今の自分には何よりも大切で
自分らしくあれる時間です。

悪い夢にうなされて飛び起きたオレを
心から心配してくれる顔を見たとき
貴女の愛情の深さに胸が詰まる思いでした。
その気持ちに、いつでも真っ直ぐ向き合い
全力で返せる自分でありたい。

もうすぐ、楽しみにしていた休暇ですね。
忙しかった今年の終わりに
貴女とふたりでぬくぬくと暖かい
年末年始を過ごせる幸福を噛み締めて。
32ヶ月、膨らみ続けている貴女への愛と
深い感謝をここに刻みます。

世界で一番ワイルドで
驚くほど可愛いオレだけのお姫様へ。

※感情が昂ぶるままに書いた手紙は見るに
耐えられず消しました。申し訳ありません。
34 エレン・イェーガー
いつにも増して瞬く間に過ぎたこのひと月
互いに任務に追われながらも
季節行事を全力で楽しみましたね。
クリスマスを迎えるまで毎日
甘いお菓子に恋文を添えて贈ったこと。
珍しく重なった調整日に
ふたりきりで泊りがけの遠出をしたこと。
新しい年を迎える瞬間を
当たり前のように寄り添い過ごしたこと。
どれも33ヶ月という時間を共に歩いてきた
貴女とだから得られた幸せな時間でした。
貴女から貰う褒め言葉に値するほど
自分は出来た人間ではありません。
けれど、この両手と声が届く限り
側を離れることなく愛を紡ぎ続けるから。
本年もどうぞよろしくお願いします。
最愛のハンジさんへ。
35 エレン・イェーガー
ふたりで歩き始めて満34ヶ月を迎えた夜、
貴女が好みそうなチョコと花束を抱えて戻り
チョコよりもずっと甘いキスを交わして
瞼が重くなるまで他愛ないお喋りをしました。
年末年始は訓練や任務が一層厳しく、
ふたりでゆっくり過ごす時間が持てずに
寂しい思いをさせたのではと思うと同時に
何より自分自身貴女が足りなくて、もっと欲しくて
胸が詰まる夜もありました。
だからこそ貴女のその声と、仕草と、温もりが
どんなに大切で、尊くて、愛おしいか
言葉に出来ぬ程に感じたひと月でもありました。
どれほど傍にいて言葉を交わしても足りなくて
睡魔に抗いながら
「もう少しだけ」と手を伸ばすオレたちは
きっと奇跡のように幸福で贅沢な恋をしている。
けれど、貴女の深い愛情に胡座をかくことなく
これからも両手で抱えきれぬ程の感謝と
愛を貴女に捧げます。
新しいひと月も貴女の隣りで、
鮮やかで美しいこの世界を歩いて行けますように。
エレン・イェーガーより
36 エレン・イェーガー
朝晩の寒さは続いていますが
気付けば木々の芽は春を待ち詫びて膨らみ
夜空の星も大きく動きました。
もう直ぐ貴女と出会った季節が廻ってきます。
――――4度目となる、春が。

こうして35回目の記念日を迎え
共に笑いあいながら祝える幸せに深い感謝を。
そして、馬鹿みたいに死に急ぐ自分に呆れもせず
女神のような笑顔で手を差し伸べてくれる貴女に
日々深まるばかりの愛を伝えさせてください。

自分は本当に幸せな男だと思っています。
でも、それだけではなく
”貴女を最高に幸せにする男”でもありたい。
これからもその手を離さず歩いていけるように
貴女を最高の笑顔に出来るように
ここに新たな誓いと願いとを刻みます。
37 エレン・イェーガー
出会って36ヶ月。季節は廻っても
変わることなく手を繋ぐオレ達の頭上には
今年も美しい桜の花が柔らかく揺れています。
3年という月日はけして短くはないのに
貴女と過ごす一瞬一瞬があまりに鮮やかで
濃密で堪らなく幸せだから
瞬く間に過ぎ去ったように感じています。
あの春の日に奇跡のような偶然を手繰り寄せ
たった一人の貴女に出会い
その手を掴んだ幸運に、心からの感謝を。

心臓はないけれど、それ以外なら何だって
オレの持ちうる全てを捧げて傍にいます。
だから、これからも隣で笑っていてください。
好きになったのが貴女でよかった。
最愛のハンジさんへ
エレン・イェーガーより
38 エレン・イェーガー
ハンジさんに初めて会いに行った夜から37ヶ月、
そして恋人になって36ヶ月を記念し、
ここにメッセージを残します。

「今は毎日が瞬く間に過ぎているけれど
人間は慣れてしまう生き物だからさ、
月日が経てばいつか落ち着く時が来るだろう。
それでも安らぎを与えあえる二人でいられたら
最高に幸せだ。長年連れ添った夫婦のように」

そう言ってきれいに笑うハンジさんを見たのは
まだ恋仲になって間もない3年前のこと。
あれから沢山の時間を共に過ごし、
沢山の言葉を交わし沢山笑いあったオレ達は
今も当たり前のように寄り添っています。

あの時も今も変わることなく
オレの幸せはハンジさんの傍にある。
37ヶ月経っても一向に落ち着く気配すらなく
貴女を好きで好きで仕方がないオレを
どうか笑って許してください。

愛を込めて。
エレン・イェーガー
39 エレン・イェーガー
38ヶ月――3年と2ヶ月、ですね。
大切なこの日を今月も一緒に迎えられたことが
何よりも嬉しくて幸せに思います。

そんな特別な夜でも伝えたいことといえば
日々深まる一方で最早拗らせつつある愛の言葉と
止まることなく溢れ出る感謝ばかりで、
既に飽きるくらい聞かせてしまっている貴女に
苦笑されはしないかと、思い悩むほどです。

互いに任務に追われながらも
時間を見つけては鳩を飛ばし手を伸ばす毎日が
どれほどオレを励まし、奮い立たせ、叱咤し、
そして満たして、癒してくれているか。
幾千の言葉を尽くしても足りることはありません。

この3年、ふたりで幾度も足を運び
夜更けまで語り合った場所がなくなると聞いて
寂しそうにしている貴女に胸が詰まったけれど、
ふたりの思い出はいつまでも消えることはなく
この胸の中に鮮やかに在り続けるから。

あの夜、聞かせてくれた言葉を、
今度はオレから伝えさせてください。
「貴女が居るところが、オレの居場所です」。
最高の上官であり女性であり、伴侶である貴女へ
これからもこの身と心、全てを捧げると誓います。

エレン・イェーガー
40 エレン・イェーガー
雨が多かったこのひと月は
遠征や訓練もままならず
心まで鬱々としてしまいそうな季節でした。
けれど、こんなにも鮮やかな日々と
楽しい時間を重ねることができたのは、
隣りにハンジさんが居てくれたからですね。

雨音が賑やかな休日
一日中ベッドから出ないでお喋りをしようと
悪戯めいた顔で提案する貴女に、
雨天用の装備が役に立たぬほどの風雨の中
全身ずぶ濡れになるのも気にせず走り出す貴女に、
オレの心臓は鷲掴みされてばかりでした。

今も頭上の空は暗い雲で覆われているけれど
貴女が笑ってくれるなら、それだけで
厚い雲を突き抜けた遥か上空で輝く星すら
目に映るような気がします。
巨人化の後で意識を失うように倒れ込む夜も
貴女の声と優しい掌にどれほど力を貰っているか。

これからも傍にいてください。
―――いや、傍にいたい。
晴れた日も雨の日も、
手をつなぎ共に歩いてくれるハンジさんへ
39か月分の感謝と心からの「愛している」を
ここに残します。
41 エレン・イェーガー
一週間に渡る壁外遠征を終えて戻ったのは
出逢って満40ヶ月になる記念日の夜でした。
一緒に居るのが当たり前になった日々のなか、
物理的に離れ離れになったあの数日は
ハンジさんへの想いとその存在の大きさを
改めて強く再認識する時間になりました。

任務に励んでいても
ふとした瞬間には貴女を思い出し、
何かあれば遠征先からも報告書を綴り、
いや、何事もなくてもただその声が聞きたくて
手紙を鳩に託しては大空に放ちました。
そして気付けば帰還日までの日数を数えている
自分に、苦笑することもしばしばでした。

だからこそ、無事貴女の元に戻り
その温もりを抱きしめた時の喜びは、
言葉では表すことができないほどでした。
ただ傍にいてその笑顔を見ているだけで
人はこんなにも満たされるんですね。

40ヶ月もの間、ハンジさんの隣という特等席で
手を繋ぎ歩いてきたオレは
貴女に出会う前の自分が思い出せないほど
幸せでなりません。
これからも貴女の一番近くに居て、
一番の理解者であり共犯者でいさせてください。

最愛のハンジさんへ
ブーゲンビリアの花束と共に
40ヶ月分の愛をここに残します。

◆追記
遠征前からおあずけになっていたご褒美を
そろそろ貰えると嬉しいです。なんて。
42 エレン・イェーガー
二人で過ごす3度目の夏もいつの間にか終わり
朝晩はすっかり秋めいた空気になりました。
肌寒さにふと目覚める明け方
まだ夢の中にいる貴女を抱き寄せて
その温もりを腕の中に閉じ込め
身を寄せる時間が、何より幸せです。

任務を遂行し時に壁内外の敵と戦いながら
互いの帰る場所を”互い”に定めてから
季節は幾度も移ろい変わりました。
けれど、貴女への想いは変わるどころか
あの日から大きくなるばかりで、
偶に叫びだしたい衝動に駆られるほどです。

「私が話したことを覚えていてくれて嬉しい」

―――度々貴女はそう言うけれど、
世界で一番大切な人の
どんな言葉も忘れたくはないし、
その声も、よく変わる表情も、小さな仕草も
何一つ見逃したくはありません。
全てこの目と心に、しっかりと焼き付けたい。

こんなにも誰かを好きになって
そして同じだけ好いてもらうことが出来たオレは
奇跡のように幸せな毎日を歩いています。
貴女も同じように感じてくれていますように。
一緒に歩き始めて41ヶ月になる記念日に
最愛のハンジさんへ、今月も恋文を残します。
43 エレン・イェーガー
◆追伸
出逢ってから4度目
人生を共に歩き始めてから、という意味で
3度目のこの夏も沢山の思い出が出来ました。
けれど、出逢ったばかりのあの熱い夏に
こっそりと中庭でした手持ち花火の美しさや
最後の一本が燃え尽きても尚離れがたかった
焦がれるような想いは、今も忘れていません。
これからも太陽のようなその笑顔とともに
夏を迎えられることを願って。
44 エレン・イェーガー
満42ヶ月と数日。
偶然兵団で見かけたハンジさんに
緊張しつつ初めて声をかけたあの日から
もうそんなに経つのか…と不思議な気がします。
幾つもの季節を共に過ごしてきた今も
オレにとって貴女は最高に魅力的な女性で、
この心臓はしっかりと《捕獲》されたままです。

巨人の力を継いだオレは
やらなければならないことが多くあり、
貴女を寂しがらせてしまった夜もありました。
けれど、それでもオレの名を呼び、
オレだけを欲しいと言ってくれる貴女が
どれほど嬉しくて、愛おしいか。
幾ら言葉を尽くしても伝え切れません。

だから、今夜は
一番大切なことをここに刻みます。
『貴女を愛しています』
これからも優しい夜と朝がいつまでも続き
貴女が笑っていてくれますように。
最愛のハンジさんへ
貴女のエレン・イェーガーより
45 エレン・イェーガー
先月の記念日を祝ってから
もう一ヶ月経ったとは……。
近頃は時の流れの速さに驚くばかりです。
満43ヶ月の節目を迎えることが出来た感謝と
どれだけ時が経とうとも変わることのない
貴女への想いを今月も刻みに来ました。

いや、「変わらない」とは少し違いますね。
貴女と一緒に作り上げていく時間の一瞬一瞬、
そして貴女から貰った色とりどりの感情が
オレの中に優しく降り積もっていって。
43ヶ月が経過した今では、
こんなにも大きく深くなりました。

帰還が深夜になろうとも笑顔で迎えてくれる
貴女の声を聞きながら、うとうとと眠りにつき
その温もりを抱いたまま朝を迎える。
それが《当たり前》であることが
いかに尊く、泣きたくなるほど幸福か
日々噛み締めています。

愛しいオレだけのお姫様が
この先もずっとその笑顔を、眼差しを、声を
オレだけに向けていてくれますように。
愛を込めて。
忠実で真っ直ぐで貪欲で我が侭な
貴女のエレン・イェーガーより
46 エレン・イェーガー
空気が一段と冷え込むようになり
夜空の月や星も街の灯りも
目に沁みるほど輝くようになりました。
身を寄せ温もりを分けあいながら
他愛ない言葉を交わすことができるひとが
傍にいてくれる幸せを、
今夜も心の底から噛み締めています。

息つく間もない任務を終え
一人になると想うのは貴女のことばかりで
少しでも早く顔が見たいから
寒空の下、白い息を吐き出しながら
貴女の帰りを待ち詫びる。
そんな日もあるくらい
オレは貴女に首ったけです。

今年もアドベントがやってきましたね。
暖炉の上に置いた恒例のカレンダーには
ささやかな贈り物と恋文を忍ばせています。
任務で帰れない夜にも
ハンジさんが寂しい想いをしないように
毎日、精一杯の想いを込めているけれど
貴女にそれが届いているといい。

満44ヶ月を共に過ごしてもなお
変わることなく最愛で最高のハンジさんへ
日々深まり続ける愛をここに刻みます。
エレン・イェーガーより
47 エレン・イェーガー
年明け早々行われた壁外遠征のため
記念の手紙がすっかり遅くなってしまいました。
きっと楽しみに待っていてくれただろうに
本当に申し訳ありません。
それでも、一年が終わりまた始まる瞬間を
一緒に過ごせたこと、本当に嬉しかったです。

このひと月も色々なことがありました。
酷く冷え込んだ夜、寒い寒いと言いながら
冷たい手足を絡ませ戯れ合って眠ったこと。
寒空の下、温かいワインを飲みながら
クリスマスマーケットを覗いて歩いたこと。
どれも嬉しくて幸せな時間でした。

まだクリスマスも来ていないうちから、
新年の過ごし方をあれこれと考えては
目を煌かせて提案してくれるハンジさんが
愛おしくてならず
思わず強く抱きしめたのを思い出します。
どうして貴女はそんなに可愛いんだろう。

貴女と同じものを見て、
貴女と同じ気持ちを共有することができる
至上の喜びを知ってしまった自分は
もうひとりに戻ることは出来そうもありません。
これからも貴女の傍で、その笑顔を見続けたい。
それが新年の抱負であり、オレの願いです。

45ヶ月を共に過ごした最愛のハンジさんへ
言葉に尽くせぬ感謝と愛を、ここに刻みます。
48 削除済
49 エレン・イェーガー
先月から続く記録的な冷え込みと大雪に
寒がりなハンジさんは随分大変そうでしたね。
けれど、眠気に抗いながらお喋りする夜も
ベッドから出られず2人でぐずぐず微睡む朝も
オレの腕の中に収まって暖をとろうとする
ハンジさんが愛しくて仕方なくて
オレは一層、冬が好きになりました。

満月がみるみる欠けていくのを並んで眺めたり
ハンジさん好みのお茶を見つけては試し
その甘さに吹き出したり。
もうすぐ4回目の大きな節目とは思えないほど
貴女と過ごす時間は今も
様々な発見や驚き、喜びに満ちています。

このひと月も真っ直ぐに貴女を愛し
愛して貰えたオレは本当に幸せ者です。
任務は益々厳しさを増していますが
守りたい人と戻る場所があることが
どれほどこの両手に力を与えてくれているか。
何度伝えても足りることはない感謝と愛を
この心臓に深く刻んで。

満46ヶ月を少し過ぎた最愛のハンジさんへ
これからもよろしくお願いします。
エレン・イェーガー
50 エレン・イェーガー
広くはないベッドの中で二人身を寄せ合い
眠ってしまうのが惜しくて
重たい瞼を持ち上げお喋りしながら迎えた
47回目の記念日。
出逢った頃のことを交互に話しては
今もこうして傍にいることが信じ難いような
けれど「運命」とでも言うべき必然なような…
そんな不思議な気持ちと
心臓が締め付けられるほどの幸福を覚えました。

特別な誰かを探していたわけではなかった
貴女とオレがあの日出逢って
こんなに長い時を一緒に過ごすことになるとは
互いに思いもよらないことでした。
でも、今はもう
貴女がいない毎日は想像すらできません。
唯一無二の貴女に出逢えて
その手を捕まえることができた奇跡に感謝しつつ
これからもその笑顔を守っていくことを
この心臓に固く誓います。

最愛のハンジさんへ
貴女の忠犬、エレン・イェーガーより
51 エレン・イェーガー
また白い花びらが風に舞う季節になりました。
出逢ったあの夜から48ヶ月。
繋いだ手を一度も離すことなく
共に歩いてきた貴女と迎えた新しい春は、
変わることなく優しく暖かくて、美しいです。

世界がこんなにも綺麗に見えるのは
傍に貴女が居てくれるからで、
世界を形作る沢山のものが愛しく思えるのは
きっと貴女が彼らを慈しんでいるから。
大袈裟ではなく、
貴女はオレの全てを変えてくれた。
そう思っています。

出逢えたのが貴女で良かった。
貴女を愛し、愛してもらえて本当に良かった。
これからもずっと誰よりも近くで
貴女を想わせてください。
とりあえずの目標は
結婚50周年でどうですか?なんて。

最愛のハンジさんへ。変わらぬ愛を込めて。
52 エレン・イェーガー
辛うじて毎日顔を会わせ
声を交わせているのが奇跡と思えるくらいに、
毎年この季節はお互い任務に追われていますね。
やるべきことを終え深夜に駆け戻っては
ひと言でも、と手を伸ばしあうけれど
会話もままならぬうちどちらからともなく
意識を手放してしまうこともしばしばで。
貴女の声も、笑顔も、温もりも全然足りなくて
前線にいても、想うのは貴女のことばかりです。

ハンジさんとゆっくり寄り添えないこの状況は
巨人の群れにひとり取り囲まれるより
兵長に蹴り飛ばされるよりも、余程キツい。
そんな中で迎えた49ヶ月の記念日、
贈った甘い贈り物と感謝の手紙だけでは
この気持ちを表すにはささやか過ぎたから、
この埋め合わせは、楽園のように美しい
ボタニカルガーデンでのデートに
持ち越させてください。

いつだってオレを甘く優しく溶かし
包み込んでくれる最愛のハンジさんへ。
心臓が痛むほどの愛を、ここに刻みます。
53 エレン・イェーガー
出会って満50か月を迎えた夜、
雨上がりの中庭で摘んだ紫陽花の花束を飾り
紫陽花を模した綺麗なケーキと紅茶を囲んで
寝落ちるまでお喋りをしました。
50という大きな節目でありながら
普段と変わらぬさり気なさで寄り添い
心ゆくまで笑い転げ過ごしたオレたちは
奇跡のような幸運に恵まれたのだ、と
心の底から思います。

貴女の瞳が、声が、笑顔が
出会った頃と変わらず…寧ろ一層の魅力で
オレの心を鷲掴み、捕らえて離さないから
今までも、勿論これからも
一瞬の余所見すら出来そうにありません。
これからも誰よりも近くで貴女だけを見て
その背を追いかけていきたい。
貴女と手を取り合い歩んでいける幸せに
言葉では言い表せないほどの深い感謝を。

最愛の上官であり女性のハンジさんへ
近頃初々しさがなくなってしまったのではと
密かに心配しているエレン・イェーガーより。
54 エレン・イェーガー
満51カ月の記念日の夜は良く晴れた星空で
すっかり恒例となった笹をベランダに立て
色々な七夕飾りと短冊を飾り付けました。
お互い自分の短冊を見せるのを恥ずかしがって
それでも結局は並んで笹に結びつけた色紙が
睦まじく夜風に揺れ動く様子は
とてもきれいでひどく胸に沁みました。

オレが星へ願ったのは
これからもハンジさんの傍で
その笑顔を見ていたい、ということ。
それを見た貴女が「その願いは叶うだろうな」
と笑ってくれたから
7月7日の天気がどうだろうと
オレはこれからも幸せでいられそうです。

物語に登場する天の男女のように
一年に一度しか逢うことができないなんて
自分にはとても耐えられそうにありません。
きっとどんな無茶をしてでも
貴女に逢いに行こうとするでしょう。
そんなオレにどうか呆れず
叱咤した後は優しく笑ってください。

年齢的には幾らか大人になったにも関わらず
貴女への恋心を相変わらず拗らせている
エレン・イェーガーより
最愛のハンジさんへ
55 エレン・イェーガー
ふたりで迎える5度目の夏は
暑さに強いオレでさえ閉口する異常な猛暑で
暑さ寒さが苦手な貴女は寝苦しいだろうに
それでも毎夜身を寄せ眠ってくれることが
幸せで仕方ありません。

互いの僅かな休暇を合わせ
ささやかな旅行計画を立てている時、
夜が更けるまで楽しそうに話し続ける
ハンジさんの笑顔が愛しくて愛しくて
心臓が痛むほどでした。

特殊な任務が続き、帰れぬ夜
かろうじて鳩で手紙を届けはしたけれど
寂しい想いをさせてしまいましたね。
そんな時でも、こちらを気遣うばかりで
"大人"なハンジさんに申し訳なく思いました。

いつでも、何度でもオレの名を呼んで
文句でも気持ちでも好きなだけ話して
そして、すぐ会いに来い、と言ってください。
どんな愚痴も可愛い我儘も
貴女の言葉はオレにとっては喜びだから。

オレの最愛のハンジさんへ
満52ヶ月分の感謝と謝罪、
そしてこの身から溢れだしそうな愛を
どうか受け取ってください。
エレン・イェーガー
56 削除済
57 エレン・イェーガー
今日はハンジさんが生まれた日ですね。
出会った時から貴女は素敵なひとだったけれど
歳を重ねるごとに一層魅力的になっていくのは
ハンジさんが何事にも真っ直ぐ向き合い
日々を全力で楽しみながら歩いているひとだから
なんだろう、と思います。

新しい一年が
実り多く幸せなものになるように
そして沢山の笑顔を見せてくれるように
祈りを込めて。
お誕生日おめでとうございます。
これからも宜しくお願いします。

エレン・イェーガー
58 エレン・イェーガー
貴女が隣に居る幾度目かの眩しい夏が終わり、
いまこうしてペンを走らせている
オレの胸を満たしている想いは
今年の夏も本当に楽しかったということ。
そして、いつも傍で笑ってくれる貴女が
何より愛しく大切な宝物だ、ということです。

暑さから逃れるため馬で向かった綺麗な湖畔も
幾度も書き損じては直したバースデーカードも
夜空に咲く光の花を眺めながら飲んだラムネも
貴女とだから望むことで
貴女とだから出来たこと。
それを、一層強く、噛みしめる毎日です。

満54カ月の記念日に受け取った手紙は
貴女の深い愛情と
ふたりの未来を願う気持ちが溢れていて
胸が詰まるほど嬉しかった。
オレも同じ気持ちです。
だから、今夜もまたいつもと同じように
「また明日」と伝えさせてください。

最大級の感謝と愛を込めて。
エレン・イェーガー
59 エレン・イェーガー
59枚目の真新しいページを眺めながら
初めてここに言葉を残した夜のことを
懐かしく思い出しました。
あれは、出会ってから10か月と少し経った
記念日でもない、「なんでもない日」。
けれど、何よりも大切なひとが傍にいて
他愛ないお喋りに笑ってくれるから
それだけで夜空に叫びだしたいほど幸せで、
溢れ出しそうな想いと熱を零しに
ここに来たことを覚えています。

あれから季節は巡り
互いに少しずつ変化しているけれど
今夜も隣には貴女がいます。
先週末は貴女は細長いチョコレート菓子に夢中で
オレは大人しく傍で「待て」をしていたけれど
そんな時間すら幸せで仕方なくて。
甘い菓子を咥えて此方に差し出すハンジさんが
心臓が痛むほど愛おしくて
やはり今夜もここに来てしまいました。

オレの「なんでもない日」を
色鮮やかな「特別な日」に変えてくれる
最愛のハンジさんへ
55ヶ月と少しの間深まるばかりの愛と感謝
そしてオレの全てを捧げます。
60 エレン・イェーガー
一緒に過ごすクリスマスも5回目。
毎夜同じ部屋に帰ることも当たり前になっていて
それでも、ふたりで過ごすクリスマスを
全力で楽しみにしてくれているハンジさんが
誰よりも何よりも愛しくて。
反則的なほど可愛くて魅力的なその笑顔に
オレは今夜もまた恋をしています。

惜しげもなく与えてくれる喜びや楽しみ、
驚き、癒し、叱咤…そして、戦う力。
こんなにも貴女はオレを幸せにしてくれている。
オレも同じように、いやそれ以上に
貴女に沢山の幸せを贈りたい。
クリスマスはそのいい好機だから、覚悟して
両手一杯の贈り物を受け取ってください。

56か月の間、手を取り共に歩いてきた
最愛のハンジさんへ
増すばかりの愛情と深い感謝を残します。
エレン・イェーガー
61 エレン・イェーガー
一年で最も忙しなく最も楽しい年末年始、
手料理でささやかに祝ったクリスマスも
お喋りをしながら迎えた年越しの瞬間も
言葉では言い表せないほど幸せで
あたたかく満ち足りた時間でした。

どうしてハンジさんを好きなのか、
上手く答えるのは難しい…と話しましたね。
それは、素敵なところも尊敬しているところも
幾らでもあげることは出来るけれど
例えその素敵なところがなかったとしても
やはりハンジさんを好きだろうと思うからです。

そのままのハンジさんが好きです。
その笑顔を、これからもずっと
誰よりも近くで見ていたい。
57ヶ月共に歩いてきた大切なハンジさんへ
深い感謝と変わらぬ愛を刻みます。
エレン・イェーガー
62 エレン・イェーガー
初めてこの場所を訪れ
溢れ出しそうな想いを零したのは
4年前の昨夜、2月14日の夜でした。
任務や研究に没頭するあまり
寝食すら忘れることもしばしばで、
季節の行事など凡そ関心がなさそうだった貴女が
あの夜、贈ってくれた菓子の甘さと熱とは
今もオレの胸を熱くさせたままです。

共に過ごした年月分、互いのことを深く知り
良い所も悪い所もすべて見せてしまっただろうに
変わることなく傍にいて笑顔をくれる貴女を
オレは今夜も好きで好きで仕方がありません。
これはきっと一生治ることのない
幸福な病なんだと思います。
だから、あの日伝えた素直な気持ちを
今夜もう一度言わせてください。

オレの心に、これほどの大きな愛を
教えてくれたのは貴女でした。
心から愛しています。
エレン・イェーガー
63 エレン・イェーガー
59回目の記念日にはささやかながら乾杯をして
14日には両手いっぱいのお菓子と花を持ち帰り
期末で多忙な夜もふたり時間を合わせては
幸せな時間を積み重ねた、3月。
いつの間にか木々の芽がほころび
気付けば、貴女と出逢ったこの美しい季節が
また巡ってきました。

どれだけ一緒に過ごしても
何度、愛の言葉を口にしても
全然足りないくらいに貴女が好きで
貴女の声も仕草も笑顔も
全部が欲しくて仕方がないオレは
自分の子供じみた独占欲や貪欲さに
苦笑することもしばしばです。

そんなオレの馬鹿みたいに真っ直ぐで熱い想いを
受け止め、愛させてくれるのは
きっとハンジさんしかいません。

来月には大きな節目を迎えますね。
その大切な日を
ハンジさんとふたり笑いあいながら
迎えられることを願っています。
愛を込めて。
エレン・イェーガー
64 エレン・イェーガー
4月の、桜の花びらが舞い落ちるある夜、
オレたちはごく自然に
60回目…満5周年の記念日を迎えました。
5年間膨らみ続けた想いと感謝の言葉は
直接、伝え合ったけれど
ここにも少しだけ刻んでいきます。

貴女に出会えたおかげで
世界は驚くほど広がり
美しく、優しく見えるようになりました。
どんなに厳しい状況にあっても
貴女の言葉や笑顔に幾度気付かされ
背を押されたかわかりません。

いつの間にか貴女を見下ろす背丈になり
単身壁外に向かうことも増えて
隣で眠ることができない夜もあるけれど、
心は、いつも貴女の傍にあります。
――貴女のいない世界なんて
考えられません。

でも、きっとそれは貴女も同じなのではと
密かに自惚れながら。
オレにとっては最高の女性で
最愛の女性であるハンジさんへ
これからも変わらぬ愛を誓います。
エレン・イェーガー