引き留められない僕から

濃霧の中より僕の愛しい人へ。

もしかしたら君はもう居ないだろうと思いながらも此処に言葉を残そう。捜したりする気は無いんだよ。正解は君しか知らないけれど万が一君の迷惑になったりなんてしたら不本意だから。だからただ。残すだけ。
今でも君だけを愛しているよ。君が居ないこの世界は僕には必要無いから近々さよならするつもりなんだ。
ありがとう。最初で最後の僕の恋人。ずっと願ってる。君が幸せに満ち足りた平穏を手に入れる事を。黒猫と共に。

あれが君だったらいいのになあ。だとか。僕だって思ったりするんだよ。だって未練が無いわけじゃ無いんだから。むしろ未練の塊なんだ。…最後に。悪足掻きぐらいしてみようかな。

よかった。君は幸せに向かって歩いてた。なんだかとって満ち足りた気分だ。