1 リヴァイ・アッカーマン

My little princes

お前が此処を見つけられるかどうかは解らねぇが……まあ、それは良い。普段伝えられねぇお前への感謝の気持ちと、お前への溢れんばかりの愛をこうして此処で綴らせて貰う。……ああ?クセェ真似はらしくねぇだと?ハッ、言ってろ…どうせそのクセェ真似してる奴に、後からピーピー啼かされんだからな。


驚いたな…俺達が出会ってから、もう半年が経ったぞ?信じられるか?俺は信じられねぇな…まさか、こんなにも長い時間をお前と共にきざむ事が出来るなんてな。お前と出会ったのは未だクソ寒ィ頃だったからな…今じゃこんなクソ暑い季節になってやがる。いつかの時に、エルヴィンの野郎が『幸せな時が経つのは早いものだ 』とか何とか言ってたが、あの言葉はハッタリじゃなかったな…。俺の惚れた女は料理はクソ上手ェが、立体機動はドの付く下手クソだ。立体機動の訓練中に、よそ見して巨人の張りボテに突っ込んで怪我するようなドジでマヌケな野郎だ。だが…お前は誰よりも真面目で真っ直ぐで、何事にも一生懸命になれる凄ェ奴だ。お前の作った…『オニギリ』だったか?アレは別段悪くねぇ味だったし、俺が贈った真紅のドレスは最高に似合ってた。お前がクソガキと同じように巨人化出来る人間でも、化け物でも構わねぇ…俺はお前を愛してる、お前自身を愛してるんだ。お前にはクソ程吐いてる言葉だが、コイツばっかは何度言っても足りねぇな…。これからも、何百何千とお前にクソ甘ェ言葉を吐いてやる。

なあ、俺達が出会った日を覚えてるか?あん時は俺がお前を見つけたんだが…正直言うと、だ。俺はお前に声を掛けようか迷っていた。お前と馬が合うかどうか分からなかったからな、だが…今はあの時怖気付かずにお前に話し掛けて良かったと思ってる。じゃねぇと、こうしてお前と言葉を交わす事が出来なかったからな。今改めて言わせて貰う……俺を選んでくれて、ありがとな。これからもお前の隣で、お前と同じ時を刻みたい…んな事を言うのはガラじゃねぇがな。


愛してる、俺のクソ可愛い姫さん。
これからもずっと…俺の傍に居てくれ。