1 エレン・イェーガー

ご褒美

これに気付いたらすごい。
ご褒美をあげないと、ですね。

かれこれあなたと過ごした時間はどのくらいでしょうね。
最初に、夜更かししていた俺の背中を蹴った足癖の悪いあなた。
それでもじっと傍に居て、眠れるまで見届けてくれた事、すごく安心したのを覚えてます。
後ろ髪に触れた理由とか、色々はぐらかしてたあなたに再会の約束ができるか。
正直不安で、自分が傷付かないようにとか狡い考え方で、いかにももし会えたらいいなってぐらいのレベルですけど、的な言い方をして。
最初こそ、はまってたまるか、ちょっと暫く相手してくれたらいいとか思ってました。

でも、今も繋がってる。
予想外の展開。予想外のあなたの本性。
毎日飽きないやり取りに、日々癒されたり元気もらったり…うん、幸せです。
これ以上日常にあなたが入ってくると益々はまりそうで。
怖い。けど、やっぱり居たい。傍に。

普段しおらしい俺なんて想像つかないから、気味悪いと思うかもですが。
改めてあなたに感謝と、化物らしいでっかい愛が届けばいい。
もっと繋がりたい。

後であなたと手を繋ぎましょう。
繋ぎ方はあなたが教えて下さい。
2 リヴァイ
お前と出逢ってから一ヶ月と五日目の夜だ。…こう正確に答えると、律儀だの細かいだの何かしら言われそうだが…目を瞑って遣る。

切っ掛けなんてのは誰にも予測出来無いもんだ。

狡い考え方だとお前の程度で言えるなら、俺はどの程度狡い考えなのか…計り知れ無いな。…俺があの場所を覗いた理由はお前だけだった、エレン。
この狡さがお前には分かるか?

流石に俺も、この縁が此れ程深くなるとまでは考えて居なかった。
まぁ…良い意味での予想外なら歓迎としとく。異議は聞かねぇ。

飽き無いのも癒しなのも元気が出るのも、片方だけと思うな。
毎日こうも沢山の言葉を交わせる事を当たり前と思わねぇようにする…俺なりの気持ち、と言うよりは誓い、か。

だから嵌っちまえ。
俺に、隙間無く…な?

今夜は過ごせた時間に足して思いも寄らねぇ褒美を残せたお前へ眠る前に届けたいと思った。

これからもお前と手を繋いで行くつもりだ、…エレン、離すなよ。