1 エルヴィン・スミス

無題

彼を傷付けるような事をしてしまった。
だが、愛していた。
もう会えないと分かっていても
心のどこかでまた会えるのでは、また帰って来てくれるのでは、なんて淡い期待を抱いてしまっている。
私には彼に会う資格はない。
それでも会いたいと思ってしまう。
リヴァイに…会いたい…。
2 リヴァイ
ー…お前が、もし、俺の知っているお前だったら。
そう思って言葉を投げさせて貰う。

その思いと言葉だけでも十分だ。十分嬉しい。
救われた、と。
3 エルヴィン・スミス
お前が私の知るお前かは分からないが…

リヴァイのその思いだけでも私にとっては十分すぎる。私のことを忘れて前に進んでくれる事がリヴァイにとって幸せな道なのだと思う。
…今の私にはリヴァイを忘れる事は当面出来そうにない。かと言ってリヴァイの下を訪ねる勇気もない。全く…女々しいものだ。
暫くは、リヴァイとの思い出を引き摺って歩こうと思う。