1 ジャン・キルシュタイン

ちぎれ。

日常的に飛び交うまめな鳩。止まらない情熱的愛情表現。餓えた指先。
だが不意に、一変して連絡が途絶える。

早期に惚れられると決まってこのオチ、熱しやすく冷めやすいにも程がある。
オレがご不要なのは構わねえけどさ、向き合いを放棄すんのは違うんじゃねえか。

過去の縁でも仕方ねえと毎度毎度折れてきたけど、もう溜まりに溜まって疲れちまった。やってらんねえ。純粋に信じることが嫌になる。

無責任に愛を囁くのは勘弁してくれ。

さよなら。