1 ハンジ・ゾエ

ああ、もう本当にさよならかな…。もう私の事は忘れた?うん。忘れただろうね。いいんだよ、それで。だけどさ…幸せかい?隣に大事な人は出来た?
心配だよ。貴方は強そうに見えて寂しがりだから。天気が荒れたりするとね、不安そうな声で顔を覗かせてくれる気がして…少し期待してしまう私が居るんだ。あっはは、可笑しいよね。

きっと貴方が来る事なんて無いのに。諦めたつもりが…ほんの僅な期待が捨てきれなくて、窓辺に座る事を止められずに居るよ。

好き…、大好きだよ。私から別れの言葉も感謝の言葉も…白い鳩さえ送れずにごめん。
貴方の唯一に…なりたかった…。

今迄有り難う、__。幸せにね。