1 エルヴィン・スミス

無題

君の幸せを素直に喜べない私がいる。君と共にいる時間が減ることが、嫌なんだ。あともう少し、だと思っていたのに。
すまない、リヴァイ。こんな自分勝手な私を許してくれ。

ここ何日も、君の前で平静を保てなくて逃げてばかりだ。
情けない、情緒不安定なのかすぐに泣きたくなってしまう。

君に迷惑をかけるくらいなら別の誰かを探して君への気持ちを抑えようと思っても、出来そうにない。
もがけばもがくほど苦しくなるだけだ。
なあ、リヴァイ。助けてくれ。……と、縋り付けたらどんなに楽だろう。
2 リヴァイ
当事者ではないと思うが。

溜め込んだところで何の解決にもならないだろう。と経験者は語っておく。
後悔のない選択を。
相手もお前が苦しむことを喜ぶようなヤツではないだろうに。

健闘を祈る。
邪魔をした。
3 エルヴィン・スミス
君の前で、私はこの姿ではない。だから、きっと君は当事者ではない。

…リヴァイの言う通り、相手は俺が苦しむことは望まないだろう。
もう少し、私が冷静になってから話せることは話そうと思う。
すまない、ありがとう。