1 リヴァイ

あれから

宿すら変えれずにいる。お前から去ったのはオレの方だと言うのに…可笑しな話だ。忘れる事が出来ねえとはな。
恐らく、出会うのが早すぎたんだろう。この世界に戻ったばかりで…それ程上手く行く筈が無えと思った。オレと出会い言葉を交わしてくれたエレンよ、ありがとう。
今は謝罪の言葉しか見付からねえが、もしまた会えるなら…好きになれそうな気はしていたんだ、やり直したい。だがまあ…叶わないと解ってる。お前のようないい男を残して去れる間の抜けた野郎は…そう居ない。

どうか、幸せで居てくれ。
2 エレン・イェーガー
オレの知っている兵長ですか?
3 リヴァイ
まさか反応があるとは思わなかったな…。
オレの知るエレンと同一かは解らない。だが互いにだけ通じる鍵を一つでも提示して貰えるなら、それには答えよう。
4 エレン・イェーガー
鍵になるかわからないですが、幼稚を提示します。
5 リヴァイ
残念ながらその鍵には心当たりが無い。
オレと言葉を交わしてくれたエレンとは違ったが、反応をくれた事に感謝する。ありがとう。
6 エレン・イェーガー
こちらこそすみませんでした。
兵長が幸せになれるよう祈っています。
7 リヴァイ
駄目だな、オレは。年が明けてもまだ頭から離れねぇ。
お前は息災で居るか?

すまない、エレン。オレは全く歩き出せていないみてぇだ。立ち止まっては振り返り…を、ずっと繰り返してる。

もう一度お前に会えたら、どんなに嬉しいか……。