1 ナナバ

淡水に溶かすように

嗚呼、貴方への想いが薄れていきそうだ。警鐘が鳴り響くのを一度、二度と、再三無視したのは、此の私。

私は知っているよ。…私自身の恋愛での最大最凶の課題を。それは、自分自身の内面から貴方への愛がふっと消え失せる瞬間だ。これを何度か感じるうちに、気が付けば辺りはベタ闇なんだよね。

…この答えが__の___ならば、蝋燭の一本が細やかな灯火の輪郭を溶かし出してしまうのだろう。それが残す影響が取り返しのつくモノなのか否か…、私は、わからない。