1 エレン・イェーガー

無題

離れて大分経ちますが、今日まで一度だって貴方を忘れた日はありません。毎月十八日、出会った十二日、貴方の誕生日。この先もきっと忘れられないんでしょうね。それどころかここ最近は強く、鮮明に思い出す日が増えて、また会いたい…なんて、烏滸がましい事まで過るくらいには。
そんな事は許される筈が無いと分かっているので、手段はあっても声は掛けられません。もう貴方に縋ったりしないと別れ際に口にした言葉の責任を取るためにも、貴方とはこの先二度と会えないのでしょう。

でも、オレはやっぱり根本が違ったなんて思えません。好みは尽く一致しませんでしたが、それでも目に見えない部分が一致していたような、そんな気がしています。…なんて言ったら、貴方は否定しますか?