1 リヴァイ

虚しい

あんたにとって俺との関係はたった一言吐き捨てたさよなら済ませれるもんだったんだな。
もっと信頼されていると思っていたのに…。

最初に傷付けたのは俺かもしれないが俺だって傷ついたよ。
衝動的に吐いた言葉でこの何年かが終わるなんて思っても見なかった。
2 リヴァイ
言いたいことだけ言って消える。結局お前も以前恋人だったあいつと同じだったってことだ。

言いたいことだけ言って宿を変えて逃げる。
こっちの言いたいことは言わせない。卑怯だと思わねぇか?

俺を悪者にすればとお前は言うが、そうやって自分を卑下するお前が本当は凄く嫌いだったよ。俺が大好きだったお前をお前自身が大事にしていない瞬間が多々あったからな。

結局、何が言いたいのかと言えば…お前の対応に悲しみ以上の憤りを感じたことだ。そして憤り以上の虚しさが残ったことだ。

お前は言いたいことを言ってそれで終えたから良かったろう、こっちは不完全燃焼だ。
お前の言い放った言葉一つ一つに丁寧に真摯に応えた文は宛先不明で戻ってきたんだ、無理もないと思わないか?

この柵でのなりきりをやめると言ったからにはもう会うこともないのだろうが、またここではないどこかで人間不信と被害妄想で自分を傷付けることばかり繰り返して行くんだろう。
その不信と妄想が俺を傷付けたことを俺は忘れねぇ。俺がこの柵から離れようと忘れはしねぇだろう。自分が傷付くことで大切な…いや、俺はもうお前の大切の範疇外だろうが大切な誰かをも傷つけていることをよく理解して欲しいもんだ。


ああ、悲しいもんだ。
一年と続いた関係がクソみてぇなことで一瞬で終わる。
ああ、虚しいもんだ。
俺はお前と向き合いたかったのにお前は向き合ってくれなかったな、打ち明けてくれなかった。自分のことを話すのが憚られる、苦手な人間がいるのはわかっている。お前はそういうやつだったんだろう。
だとしても、やり切れない気持ちでいっぱいだ。