1 ジャン・キルシュタイン

情けねぇ。

お前とのたった数回の為に、落ち着かなくて何度も確認して、どんだけ貼り付いてんだよってな。
自分で客観的に見ても笑っちまう。

お前は本当は俺以外にいたりすんのか?本当は飽きてんじゃねぇの?

聞いても否定されりゃ安心して…次の日になりゃまた不安になって…。

正直疲れてきちまった。願うことなら夏前に戻りたい。もっと自分を磨いてもっと色々考えて…魅力的な部分を怠らなきゃ……今頃こんな思いしなくて済んだかもしんねぇな。

好きなのに、辛くて寂しくてどうにかなりそうだ。
2 ジャン・キルシュタイン
もう潮時なんだろうな。お互いに余所余所しいだろ。
一度歯車がズレちまえば元に戻るのは難しいって、こんなにどうにもならねぇんだって初めて知った。

もうやめねぇ?いいんだぜ、無理しなくってもよ。
本当のお前を押し殺してまで隣にいさせてくれなんて、ムシが良すぎるだろ?
大好きだぜ。ずっと、これからも。
だから、けじめ付けるか…。
3 ジャン・キルシュタイン
やっぱり俺はもう必要ないだろ。
明らかに減ったやりとり、恋人としての接触も無くなってきた。

お前は離さないと言ってくれたけどよ、今はもう違うんじゃねぇ?

いいんだぜ、俺じゃなくたって。固執するな、同情もいらねぇ。
ただ、俺はずりぃからよ…俺からさよならとはいえねーみたいだ。
根性無しもいいとこだ。此の期に及んでまだお前とやり直せるって思ってる。

けど…もう前みたいにはいかねぇよな…今は無理矢理って感じがひしひし伝わってくる。

俺から離れようと言えないくせに、お前から解放されたいって、矛盾もいいとこクソヤロウだな、俺。