1 ペトラ・ラル

祝福の言葉

他でもない貴女が私にそうしてきたのよ
忙しい、忙しくなってきた、そう言って都合が悪くなったら私を長い間部屋へ置いて、他所で遊んで、逃げてきたのよ。いくら私にも非があるとはいえこの1年半、それを繰り返されてどうして貴女からのその言葉が地雷にならないと思うの?
そしてその流れから記念日当日一番に、どうして私が貴女の洋服を褒めなくてはならないの…?その後は忙しい貴女に気を遣い、距離を置く。ただの相槌に話題を出すこともなく、静かに離れる
これを直接言ったら、貴女は自分にだって気持ちはあるだの我慢してるだの頑張ってるだの、最悪私を非難する言葉だって出るでしょうね
でもね。大抵の人はそんな事をされたら、ああ自分は相手にとってどうでもいいやつなんだと思うわ

少し前に私が貴女へ祝福の言葉を告げて、祝ってくれるのは私だけだと笑って言ってくれた後なら、尚更ね

だから、今の恋人を大事にしたいなら、もう少し気をつける事ね

この事は、もう言葉にしないわ