1 リヴァイ

無題

「好きだ」、「愛してる」と飽きずに毎日言ってくれていた時はすごく幸せだった。
俺が少し塞いじまった時は、咎めることもなく何度も優しい言葉をかけて俺を抱き締めてくれた。
…そんな日々がずっと続くと思って疑わなかった。


…別れても好きだと言われて…その言葉にもう何度泣いたかも覚えてねぇ。思い出しただけで勝手に涙が出てくる。
今でもお前の事は以前と変わらず大好きだ。…諦めると言ったのにな、悪い。
…だがこんな事になるんなら、もっと素直に自分の感情を出しておけばよかったと思う反面、お前と出逢わなければよかったとも思う。そうすればこんなに辛い思いをしないで済んだだろ…お互いにな。


俺は当分幸せになれそうもない。だがお前には幸せになってほしいと本当に思ってる。その過程で俺の事が枷になったらどうにかして忘れてくれ。お前の幸せの邪魔はしたくない。


……でも一つだけ我儘が許されるなら…もう一度お前とキスがしたかった。
2 エルヴィン・スミス
突然の投稿、失礼するよ。
以前、俺も同じ言葉を掛け、此の儘離れること無く共に歩んで行けると…そう願っていた相手が居てね。もしもその相手で有れば、と未練がましく筆をとった。

・毎晩添い寝
・銀のスプーンと懐中時計

違っていたなら、君の手紙を汚してしまった事を詫びなければならないな。

その時は綺麗に消させて貰うと同時に、君にまだ会う手段が有るならば、会いに行く事を進めるよ。…別れても好きだと言った男からしてみれば、それはとてと嬉しい事だからね。
3 リヴァイ
悪いな、エルヴィン。その鍵に覚えはない。
だがお前も話す手段があるなら、相手の元に会いに行ったほうがいいぞ。
俺は会いに行けない。行ったところで付き合えないのは分かりきってるからな。

…悔いのない選択を。
4 エルヴィン・スミス
早々に返事をしてくれていたようで、ありがとう。

そうか、覚えはないか。
…少し安心している自分がいるよ。兎も角、此処を汚してしまい申し訳ない。
お節介をやいてしまったな。俺も会いには行けないんだ。相手を悩ませてしまうからね。

ありがとう。