1 エレン・イェーガー

早く忘れなきゃならないのに、忘れようとすればするほど、楽しかった思い出ばかりが頭の中を埋め尽くしてたまらない気持ちになります。貴方は別世界の住人だって分かっているのに、オレだけが貴方の特別なんだってどうして考えられたんだろう。本当は貴方の周りに居る数ある中の1人にしか過ぎなかったのに。思い上がって勝手に傷ついて、でも貴方のせいじゃないから、何も言えなくてまた勝手に苦しんで。それでも、貴方との会話は宝物だからまだしばらくは消せそうにありません。

……今、貴方の胸にはオレがまだ居るんでしょうが……。
2 エレン・イェーガー
やっとの思いで貴方との記録を消しました。読み返すと消せなくなるから、見返す事もせず、一気に。……きっとこれでよかったんですよね。こんなロクでもないオレに今まで沢山の思い出と気持ちをくれてありがとうございました、貴方がオレと一緒に居てくれた事をオレは忘れません。本当に貴方が大好きでした、今でも貴方を思うと切なくなります……でも、それも今日で終わりにしなきゃダメですから。

さようなら、大好きだった人。振り返らず去り行くその背中が見えなくなるまで、オレはちゃんと見届けますよ。