1 アニ・レオンハート

無題

痛みは随分とましになった。

あんたの不幸を願ってる。
2 アニ・レオンハート
嗚呼、少し語弊があるかな。

不幸、とはいったけど本当に不幸になって欲しいわけじゃない。

私がいなくなったことによって、あんたが少しでも寂しさを感じていればいい。

切り捨てたのはあんただ。

理由もなく、ただ一方的に。

そうして遠くから、誰にでも聞こえるように叫ぶ。

「お前のせいだ」と。

あれからずっと考えていたけど、もうあんたに関わる機会もないんだろうと思って、忘れようとした。

でももういいよね。

私だけが苦しむ必要なんてないんだから。

あんたの噂、あんたの周りから聞いてるよ。

いつまでもそうやって偽りの女王に浸っていればいい。

あんたの足元にあるのは、欺瞞と猜疑の玉座だけだ。

かつての私のようにね。

楽しみにしてるよ、私を切り捨てたことを後悔する日を。

そしてさようなら

私のオトモダチ。