1 リヴァイ

無題

相変わらず忙しい中でふと時間が空くと同時にどうしようもない虚無感に苛まれる。
冷えた身体を温めてくれる存在が無くなって、待っていてくれたお前はもういないんだと思い知らされる。

その手を離したのは俺なのに、随分と身勝手な物言いだが。

後悔はしている。

だがそれよりもお前には幸せになってもらいたいと思った。
一週間平気で声をかけない俺よりも、もっとお前に相応しい奴はいる。

もう会えない。
だがお前との思い出が消える事はない。
俺との時間を幸せだったと言ってくれたあの言葉、嬉しかった。

ありがとう。

エルヴィン。
…振り向くな、幸せになれ。