1 リヴァイ

溺れる

見せたい景色がある、伝えてぇ味がある。共に行きたい場所もやりたい事も溢れて止まらねぇ。
二ヶ月と半分、お前の声も聞けねぇし姿も見えねぇが焼き付いて離れず忘れる事なんざ到底出来そうに無い。此れが未練なのか執着なのか、俺には分からない。来る者拒まず、去る者も然り同然だったから、お前を待ちたい気持ちを持ちつつ…果たして意味があるのかすら、自信がねぇ。嫌気が差して去ったのなら待たれても迷惑なんじゃねぇか、お前は俺の事なんか思い出したくも無い…思い出す事があるのか如何か。何も、分からない。
貰った手紙、言葉、物の何れにもお前が寄越してくれた感情を確かに感じられるのに。俺は何時しか胡座を掻いてしまっていたんじゃねぇか、と、もっと丁寧に時間を過ごし想いを伝える言葉を選べたんじゃねぇか、と…今更だが、後悔している。

お前が日々息災に少しでも多くの幸に恵まれ過ごしていたら良い、と思うのと同時に…もう一度、だけ。お前の声に触れてぇ。友人としてでも、戻れるなら。


我が儘と身勝手な後悔と願いに沈む。月に、焦がれる。
2 リヴァイ
お前が俺を忘れてねぇなら…、そう願わずにはいられねぇ。俺の、唯一の月よ。其の金色に、青い輝きにもう一度…。
3 リヴァイ
今でも最愛に変わりは無い。何処かでばったり出会す事があった時には、もしもお前が俺に気が付いた時には、何食わぬ面で居てくれ。今日の此の天気の様に明るい前途である様に祈っている。どんな時でも励みと無事を願っている。

俺の、月。
4 リヴァイ
少し、期待しちまっている。