1 エルヴィン・スミス

小鳥が逃げた

私の何がいけなかったというんだ。十分な餌にお前が望む膝も与えた。勿論公務すらも引き換えにだ…。
ゴロツキの俺に十分な愛と居場所をくれ。
そう囀るお前のために何もかもを与えたというのに。
アッモーレ…どこに行ったんだ私の小鳥よ。
2 エルヴィン・スミス
リィ、あれはリィか
私とお前の仲は絶対だと信じていた。
永遠や絶対などという言葉は有り得ないとは思いつつも、お前にならばと思っていたんだ。
お前のいない私の膝は膝ではない…では何なんだこの二つのものは…丸太か?
腕ではなく、お前のいない膝など巨人にくれてやろう…。

リィ…私の膝へ…。