1 アルミン・アルレルト

お別れ

君と会ってからもう2年が経つんだね。
思えば、彼のおかげで君と鳩を交わす事が出来るようになったのに…僕の一言で君を傷つけてしまったんじゃないかと今だに後悔してる。
純情過ぎるのも考えものだね…。

でも、そんな僕の事を君は優しいと言ってくれて…送られてきた手紙も凄く温かみがあって、読む度に柄にもなく胸が弾んだのを今でもよく覚えているよ。

そう…君には結局面と向かって言えなかったけど…。
夢に見るくらい君のことが好きだったよ。優しくて、大きな体で僕を抱きしめてくれた君の事を。
最後までお別れの言葉も交わせないまま疎遠になってしまったけど、僕はこれを最後に君との関係に踏ん切りをつける。
もう過去には囚われない。

こんな僕の事を想ってくれてありがとう。
そして…さようなら。