1 ハンジ・ゾエ

もうね、

振り回されるのはごめんなんだ。
あなたの時間を埋めているのはきっと違う人なんだろう?分かってるさ、本当に側にいるのは私じゃないことくらい。
ずっと深い、昼でも夜のような森に迷ったらあなたは助けてくれる?くれないだろうね。あなたはそういう人だ。知ってるよ。助けてくれると言ったあなたも、嘘つきだ。私のことをちゃんと見ていないのにどうやって助けるの?

もう良いんだ!君を解放しよう!今まで無理やり手を繋がせてすまなかったよ!私は、もうこっちを向いてくれない手なんてうんざりさ!
私は新しく愛し合える人を見つける旅にでも出るよ。ちゃんと、私の話を聞いて私に一対一で向き合ってくれる人をね。
…貴方を惹かせる人じゃなくて、ごめんね。

え?代理人かって?はは、じゃあ素直に気持ちを言葉にできない誰かさんの代理人としておこうかな。

さようなら、もうこっちには向いてくれない私の愛おしい人。