無題

アナタが思ってくれてた程にオレはアナタを変わらず愛してる。素直に言えねえ分、戸惑った事も多々在った。何で何も言えなかったんだと後悔しか残らねえ。

ただ嬉しかったんです、ただ平凡な幸せを手にしただけ怖かったんです。その分、アナタが離れて行っちまいそうで何も出来ず唯々怯え素直に言えなかったんです。抱き締めてくれんのも可愛いって言ってくれんのも本当に兵長、唯一人だけなんだ。プライドさえも捨て真っ正面からオレへ体当たりして蹴飛ばされても投げ飛ばしても真直ぐオレを見詰め直してくれんのはアナタだけなんです。憶えてますか、兵長。出向いた先で何故かケンカになっちまってオレが寝る迄、起きててくれましたよね。然も、しょうがねえオレの勝手な嫉妬でアナタを困らせては結局素直に言えず文句しか言えない侭。でもオレと兵長は似てるんですよ、意地張り合って互いに譲らず背中向けて…でも結局仲直りしちまったんですよね。嗚呼、似てんだなって実感した。兵長、リヴァイ兵長。貴方に逢いたい。逢って今度は意地張らず貴方に好きとオレが言うから。今度はオレが素直に言う番だから。オレは何方もガキの侭で終わっちまってるから幸せを祈る事は出来ねえよ。綺麗事を吐く位なら当の昔に吐いて貴方の傍から消えてますよ。兵長。リヴァイ兵長、愛してると心から何度叫べば届いたんですかね。

オレの気持ち聴こえてますか、伝わっていますか。

オレを見てくれた貴方の姿を借りて。