1 ベルトルト・フーバー

無題

……貴方が僕の中でこんなにも膨らんでる…。それなのに、もう…貴方からの思いは伝わらないんだ。きっとそれが本当。貴方の特別は、僕ではなくてあの人達だ。僕は…違うんだよ。もう認めて、僕を捨ててよ。僕からは出来ない。だって、貴方が好きだから。もう飼い殺しなんてやめてよ。期待させないで…。貴方の目は、僕には向いてない。きっと、もうずっと前からそうなんだろうね。僕が気付かなかっただけで、きっと…あの時から…。
とても不思議、貴方へはこんなにも思える自分が居たなんて…。きっと、僕には本当の意味で貴方は特別なんだ。貴方が言う特別とは違う、特別。一生消えないだろうな…。あの深い傷よりも、更に深く貴方への思いは傷を抉り、深く突き刺さって…ずっと僕を苦しませるんだ…。もうそれで良い。僕はそれで良い。貴方へ期待する方が僕には毒だ。癒えない傷を僕はどちらの選択でも負う事になるなら…僕は捨てられた方がまだマシだ。そして大好きな貴方に最後、この言葉を送るよ。
絶対に、あんたの事は忘れない。