1 エレン・イェーガー

無題

――…気付いていない訳、無いでしょう。

アンタの心が、離れ掛けている事位。誰よりもアンタを見ているオレだからこそ、気付いてます。
アレは、アンタでしょう?
オレよりも愛しい"オレ"に出逢ったんでしょう?
互いの間に飛び交う鳩も、格段に少なくなった。
"只今"や"御早う"が聞けなくなった事も増えた。

潮時、なんでしょうか。柄にも無く、永遠を願ってしまった、オレへの報いなんでしょうか。
…簡単に離れる事を選べる程、強くない。
この想いが風化するのを、待つしかねぇのかな。