ベルトルト。

お前に先ほど連絡を入れた所、宛先不明で戻って来ちまった。

お前の事だから何か考えあっての決断だろう。……そう考えはしたが、もしやもう二度とお前の顔を見る事はできんのかと思うと、居ても立っても居られなくなった。

「好きだと言ってくれ」と、数日前に不安げに呟いたお前に違和感を覚えながら、何もしてやれなかった事を後悔している。

もしこれに気付いたなら、頼む。顔を見せてくれ。
ベルトルト、俺はお前の味方だ。
不甲斐なかろうと酷かろうとお前はお前だ。恥じたり卑屈になる必要もない。俺が惚れたのも色々な面が絡み合ったありのままのお前なんだからな。


……今はただお前に会いたい。頼む、もう一度だけでも。