デカい図体した草食系な恋人へ。

此れで見る奴はお前位だろうよ、ライナー。
てっきりいつもの如く上官方に連れ出されて遅れてるもんかと、此の時刻迄布団にごろり横たわってた訳だが…お前の面でも見に行って布団に潜り込むかと足を向けたら、部屋の鍵が閉まっちまってて入れやしねぇ。
おいおい、何事だ?と、こうしてお前宛の鳩の頭を撫で繰りながら此処に腰でも下ろして待つかと、来た訳だ。
貼り紙は一つ。
私はお前以外に求めちゃいねぇんだ。
気付くだろう?未だお前の殻も剥がしきってねぇし、足りてねぇよ。

私んトコにさ、早く帰っといで。
あんまり待たせると、私の体温の代わりに布団に雪だるま詰め込んでやんぜ?なんてな。
もう2…いや三ヶ月か?早いもんだなあ、ライナーさん。
相変わらず、私はお前の帰りを待ちながら 偶に夜道の猫と上官からくすねた上等なブツでも飲みながらお前の話をしてるよ。
季節が巡っても人の気持ちは変わりはしねえさ。安心して、私の胸に飛び込んでおいで。頭でも撫でて、よしよしいいこだ…なんて可愛がってやるからさ。

女神様より。