触れてくれたクリスタ

こんばんは…あ、イヤ…おはよう、こんにちは…だろうか。
タイトルを見て開いてくれたのなら、心当たりがあるクリスタだといいんだけれど…。

先ずは鍵を幾つか挙げさせてもらうね。
・始めは掌
・甘い匂い
・書庫
・二人とも暑さに弱い
・月の話
他にも鍵がもっと必要なら教える、聞きに来て。

先日、月が大きくて綺麗な日に僕から連絡をして、それに君から返事を貰って…、君が心配そうに投げ掛けた質問に答えられない儘忙しさに追われていたら、連絡手段の鳩が怪我をしてしまって…君の宛先を忘れてしまったんだ。
未だその鳩も治療中で戻って来られていないんだけど、一先ず此処に書き残さないといけないと思って。
何時君がこの書置きに気付くかも分からないし、もう気付いてもらえないかもしれない。――けど、それも運命なら従うしかないんだろうな…って、少し諦め掛ってる。

君を待たせてばかりの僕だったから、呆れられてるだろうなって。

それでも、此処に残してしまう僕は弱いのかな。

君の声が聞きたいよ、クリスタ。
さっき上から手紙を送ってみたけど、念の為ここにも言葉を残しておくね。
鍵をもう一つだけ足すと、私は書庫であなたの膝の上に座った。

私も宛先を残しておくから、もし届いてなければここから試してみて。
またあなたの声が聞けますように…。
確認用に連絡をありがとう、クリスタ。僕もさっき連絡させてもらったから、確認宜しくね。

無事に探していたクリスタと再会できました。
貴重な場所を提供してくださりありがとうございました。