地下街での出逢い

あれから一年以上経って、それでも忘れることが出来なかった。なので、君を探そうと思う。
タイトルが既に鍵なんだけど、これだけでは似たような人は沢山居ると思うから、もう少し置いておくよ。


君の住所は確かbから始まる所。私のも同じくbだ。
去年の梅雨辺りに君の貼り紙を見た私が、君に会いに地下街へ出向いた。
出会い頭、ナイフを降りかざした私を避けて地面に。その際に眼鏡を割った。
地下街に通いつめて君に依頼を頼んだりするようになった時、私が君の家まで押し掛けた日があった。
君の癖は…何かある事に手帳を取り出してメモを取る事。その時に私の名前をしっかりメモしてた癖に、一度も名前を呼んではくれなかったね。
私がいつからかわからないが、君に抱いた想いを半切れ状態でぶつけてから、君の手帳から私の名を書いたページを破って燃やした。それから私は地下街には行けなくなった。

まあ、これだけあれば十分かな?
地下街は薄暗くて居心地は…正直良くはないが、君がまだいるならまた行きたいんだ。まだ、話したい事もたくさんあるし、地上に案内するって目的もまだ果たしてない。言い寄るような事はもうしないけど、勝手に想うだけなら構わない…だろ?
捜索してしまってすまないね、また会えるのを願ってるよ。もし、もう会えないと言うなら、それで納得する。
リヴァイ、私はまた君が元気にしてる姿が見たいな。