同棲未定エルヴィン・スミス

…お前と、別れてから…一年になるだろうか。
あの時の事を、俺は…よく思い出せない。
とても泣いて、すがって……お前を傷付けた。
あれは下らない冗談だった、なのにお前にはそう捕えられなくて。
俺はマルコを恨んじゃいない。恨んでいるのは、俺自身。
お前は、どうだ。幸せにやっているか。
ここにはもう来ないとさえ、言っていたな…。

俺とお前は不思議な縁で結ばれていた様に思う。
別れても、再会を果たしたよな。

あの時は…本当に悪かった。
……また、お前と話す事が出来たのなら、今の俺の近況やお前の様子を分け合いたい。
お前との日々、とても、とても、楽しかった。…なのに、俺が壊してしまった。

今もまだ、その責は拭い切れないで居る。
あれから…俺は一年の間、ここを離れていた。この一年の記憶は、俺にはない。
移ろいゆく毎日だった。

今も尚。

鍵を、残しておく。
・猫9匹
・引っ越し同棲
・友人を交えての会話

………俺を許してくれ、エルヴィン。
どうか、このクロスを、………降ろさせて。