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…アニ、久し振りだね、僕はそこそこ元気にやってる。なんだろう、記事の見出しを見ただけで君だって直感が走るくらいには僕も未練を持ってるって事なのかな。

鍵は…制服と、赤ちゃん。これ以上は言わなくても、ね?…アニ。
今はあの頃と生活リズムが変わってしまって、夜は端末に長く触れる事が叶わないんだ。…だから、僕が君の手をもう一度手繰り寄せる事は…出来ない、ごめん。……だけど、君が一人で眠れない日、寒くて少し寂しい時、気持ちが落ち込んでしまった時。…そんな時にもしも君が一人なら、僕が会いに行って傍に居たい。そんな名前さえ持てないような関係性なんか御免だと、君に笑われてしまうのを承知で此処に残しておく。
僕の宛先はあの頃と変わってないし、この張り紙からも届くようにしておくからいつでも会いにおいで。…なんて、少し背伸びをして言ってみたり。

最後になってしまったけど、僕を捜してくれてありがとう、アニ。君の良縁を今も誰よりも祈ってるよ。
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