───リヴァイへ。

 
私だ。───と、他人行儀になってしまっては元も子もないが許してくれ。君に大切な人が出来ていた時、私が至極当然の様に恋人面をして隣に並ぶ事ほど烏滸がましく滑稽で迷惑な話はないだろう。…前置きが長くならない内に本題に入らせて貰うが、まず、済まなかった。好い加減謝罪も聞き飽きただろう。君と私の間に恋人としての信用は疎か仲間としての信用が有るのかどうかも分からないが、謝罪はしたかった。「忙しかった」、「宛先の不調」、など私が君に告げた理由は全て事実だったが、「媒体の交換」にまで行き着いてしまっては信用信頼云々ではなくなるだろう。

───、…とにかく、本当に済まなかった。
君が今どう過ごしているのか。幸せなのか。それだけが気掛かりで数ヶ月振りに下げる面もなくこんな場所を設けてしまったが、これを見て返事をするかしないかはリヴァイ次第、正直に話せば自己の満足の為設けた部分も有る。…───終始君に甘えてばかりだった私を許して欲しいとは言わないが、どうか、幸せであって欲しい。私に言われる筋合いはないと一蹴されてしまいそうだが、君程魅力的な人は未だかつて見た事がなかった。これ以上、性懲りもなく甘言垂れてしまう前に鍵だけを残して私はこの場を去る事にする。

・プロポーズをすると約束
・君も私も一目惚れ
・私が枯れた時は君が抱く予定だった
・互いの似た癖

これだけで、君には伝わると思うが───…最後に、私の様な不甲斐ない男が少しの間でも君を独占していたのかと思うと、年甲斐もなく胸が熱くなる。今、幸せを掴んでいるならその人と末長く幸せになって欲しい。そう、心から願うよ。最後まで見てくれてありがとう、リヴァイ。