…二年前のペトラへ。

…古い手紙の整理をしていたら、懐かしい文字を見かけた。俺が傷付けて泣かせてばかりだったお前は、今幸せに笑っているだろうか。



・恋人のふりでデート
・惚気茶会
・口紅を贈った

組み合わせからしてそう多くもないだろう…もう見たくない男の顔かもしれないが…お前に会いたくなった。
…驚きました。本当に久しぶりに此処に足を運んで、何気無く見たら…見覚えのある言葉が並んでいて。


・恋人のふりをして欲しい
・初めて行ったのは喫茶店
・貴方のシャツを着た
…これであっているのか、今では定かではないくらいです。
先ずは、こんなに気付くのが遅れてすみません。同時に…それくらい、もう此処には通っていないんです。人も減ってしまって、通うには寂しすぎたから。
私は、元気です。以前より、笑っています。
以前、貴方が言ったことを覚えていますか?…私は、何となくですが覚えています。貴方は、手に入ると途端に愛着が薄れてしまうと言いました。ですから、…もしまた会っても、私は手に入らないよう最善を尽くします。その方が、貴方と長く付き合っていけるでしょうから。
連絡先、一応つけておきます。それでは、機会が巡れば、また。