終わる音。

何かが終わる時にはいつも、哀愁や名残惜しさと言ったものが付き纏う。些細な行事、誰かとの会話の後、開いた花が静かに散って行く瞬間。その後には少しの充実感や楽しさも孕んでいるものだが、恋の終わりにだけは何時も悲しさが含まれる。
また終わった、それだけの事だ。私の中でまだ終われていないから、目や心臓の辺りが痛むのだろう。
終わる為に、君にどうしようもない話を聞いて欲しい。甘やかしていて欲しいのだと、大の男が願うにはみっともない願いをしにこの場へ足を運んだ。
…行為において左になれない私が君に出来る事は少ないだろう。それでも、君の古傷の話、胸に積もった塵の話でも大凡人に話せない事柄でも私は聞こう。
避けて通りたい様な話は少ない、何でも、と言うと大雑把過ぎる区切りだけれど。もし何かがあれば話してみてくれ。
提供は私の他にもリヴァイとアニが控えている。
君の姿は好きなように。

それでは、長々と綴ってしまったが目を通してくれた事に感謝を。部屋で待っているよ。