漂う。(半)

ふらふらと漂った侭で、何となく此処に居る。糸を掴まれる事も手繰り寄せられる事も特には無い。その状態に甘んじて居るのは俺だが、時折、ぐっと引っ張られる感覚は如何だったかと古い傷をなぞる事もある。温かくて脆い、この世の記憶を。
何とでも言葉は繋げる、誰とでも言葉は交わせるこの世界だが。お前はどんな言葉を持ってくるかに興味がある。

――そう小難しい事を要求してんじゃねぇ。
単純に俺と話せば良い。
地雷も削いである、何も考えずに話をしたけりゃそれでも良いし真面目に語りたければそうしろ。
俺の他にも、エルヴィンとエレン、ジャンは控えているから好きな野郎を指名しろ。組み合わせは同性に限る。
繋がる事があれば、また。