エルヴィンに(R20)

噛まれたい。
理由は何だって良い、破壊衝動でも性的衝動でも、唯の興味・好奇心から来る物でも何でもだ。兎に角、お前の丈夫そうな歯が皮膚に食い込んで血でも滲む程に傍若無人に容赦無く沈む感覚を味わいたい。
それが齎す物がありきたりな痛みでしか無いのかそれともー………痺れる様な悦楽の糸口なのか。それにその冷静の瞳がどう凪ぐのかも大いに興味がある。
我ながら変態じみているとは思えど膨らむ願望と欲求を収める術を持たなくてな。
だからなぁエルヴィン。鎮めてくれないか?

場所は何処でも構わないし一箇所に限らなくても良い、こんな言い分だし俺も男だ。劣情に繋がるかも知れないにしても体を繋げるなんて高望みはしちゃいない。
基本は一期一会の一晩限り。お前が満足したら終わりにしたい。が…もし気紛れででも継続を求めてくれるのなら………察してくれ。

普段言葉数の多い性分だが出来る限り今回は纏められる様に努めるつもりではいる。半から完へ流れ移りたい。

酔狂に付き合ってくれる団長殿がいるのならば俺の部屋を訪ねてくれ。湯浴みも済ませてベッドで本でも読んでいる、ノックだけして、返事は待たずに入ると良い。

僅かばかり期待を込めて…