就寝前に

少しだけお前の時間を寄越せ、エレン。
これはまあ…、なんだ。所謂上官命令だ。お前に拒否権はない。声に気付いたことを悪運だったと思え。後悔が済んだらおとなしく風呂を済ませて歯を磨いて寝支度を済ませろ。それから枕を持って俺の部屋まで来い。いいか、もう一度言う。これは上官命令だ。

お前がこれから何をすべきかは分かったな。暑苦しい気候はどうにでもなる、とにかくお前と枕を並べて寝て、あわよくば少し触れてみたい。戸惑う顔のひとつでも見れりゃ、気持ち良く眠れるはずだ。

今夜、眠るまでの短時間。宿は問わん、属性やら癖やらも不問。お前がエレン・イェーガーであればいい。聞きてえことや言いたいことがなければ挨拶も省いていい。描写もやりやすいように送ってこい。

説明不足な感は否めねえが…、お前が従順に部屋の扉を叩く音を待つ。