行き場。

居場所や行き場ってのは中々に見当たらない、その為貴いものなのだろう。地下から何としても上に出たいと、その憧憬と喉の渇きに似た感情から這いつくばっ ては上を目指して。恋や愛と言う大凡、頼り無くて足場もねぇ場所を求めて迷った結果――…分からねぇな、若くもねぇと悟った位だ。そして、空の青さは余りにも遠く眩しい。

少しお前の隣で休ませて欲しい。らしくもない、まる で病人の様に大儀そうにしていると言う位は分かって居る。いきずりの男に体を求める気はねぇが、束の間、木陰に身を寄せる位は望んでも良いとは思わねぇか。

小難しい条件は言わねぇよ。お前がフリーで…そうだな、出来たら黙って聞いてくれりゃそれで良い。下らねぇ事を俺は話しているから、お前は適当に聞いといてくれ。俺の方に地雷はねぇし好きにしろ。

募集は男性Cのみ。 エレンは遭遇率の関係で冷遇になる、済まんな。

それじゃあ。奇特な野郎が来るのを待っている。