三つの命令

帰還して、ソファに横になったのがいけなかった。少し目を閉じただけの積もりが、気付いたらこんな時間だ。
身体が怠い。喉も渇いてる。だが起き上がるのも面倒だ。それに加えて肌寒いと来た。今夜の寒さは独り身には少し堪える。

そこで、お前に一つ目の命令だ。先ず風呂に入って身体を隅々まで洗って来い。
二つ目。確りと髪を乾かして、清潔な服を着ろ。
三つ目。紅茶を作れ。百度の湯で確り三分蒸らせよ。カップは食器棚に仕舞ってある俺の物を使え。それから迅速に俺の部屋に持って来い。
窓の外には夜の帳。一日の終わりにテメェの間抜け面を眺めながら紅茶を飲む時間。序でにその体温の高ェ身体を隣に眠れるなら僥倖だ。兎に角、暇なら少し付き合え。

提供は俺のみ。どうしてもと言うならエルヴィンも誘ってやろう。
募集は提供に加えてエレン、ミケ。野郎であればハンジとナナバも歓迎する。
必須事項として雰囲気を重視し、適度な漢字を使用して行動を描写できる事。擬音の安易な使用は控えろ。展開に関しては流れに全て任せる。
俺の部屋へ来る100文字程度…若しくはそれ以上の接触を仮の鳩に咥えさせて飛ばせ。
お前からの連絡を待つ。
規定時間経過につき上げさせて貰う。
幾つか連絡を貰ってはいるが、そのどれもに不備が認められる。送る前に、一度見直してくれ。
以上だ。もう少しだけ待たせて貰おう。
昨夜付き合ってくれた奴に、ここで感謝の意を。
今夜も相手を探している。暇なら顔を出せ。
単なる日常から剣呑な遣り取り、隠然とした駆け引き。何でも構わない。好い夜にしよう。
連絡を待っている。