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1 リヴァイ

眠り迄の甘い一時。

これに目を通してくれるか、その前にこれが見つかるかどうかわからねえが言葉を残そうと思う。
エルヴィン、思ったよりも大分早くお前の前から姿を消してしまった。すまない。ここ最近のツケが…なんていう言い訳もだせえな。自分の体調も弁えず何故かお前に反応して話しかけちまった。話してみれば案の定落ち着く奴で、柄にもなくすんなりエルヴィンのテリトリーに入りたくなった。傍に寄ることを許してくれたこと、俺の言葉を聞こうとしてくれたこと、頬に…手を添えてくれたこと、全てに感謝している。お前の繕った笑顔でさえ温かかった。
迷惑をかけた奴が言う言葉じゃねえがもし叶うならまたあのエルヴィンと話がしたい。今度は其方が眠りに着く迄飽きる迄傍で話を聞いてみたい、と思う。
鍵を少し残していく。
・表情を見逃さなかった
・膝に飛び乗った俺
・柄にもねえ弱音
・頬に添えた手

此方の所為だがいい鍵がねえ。まあ…この言葉を目に入れてくれりゃ9割本望だ。