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1 リヴァイ

美味い料理を作ってくれたニファへ

タイトルに心当たりのあるニファへ。

あの場は俺が主催だったにも関わらず、皆へのもてなしのための気遣いに感謝。
お前の手土産と料理は、俺はもちろん、あの場に集まった皆を存分に楽しませてくれた。

というわけで、お前に何か礼をしたいと思ってな。
あの場に残っていたナイルに意見を聞いてから、ハンジにある程度は指定した上で調達してある。良ければ受け取れ。
(淡く小さな青の花柄があしらわれた、瀟洒な作りの白い髪飾りの入った小さな紙袋を無造作に置き)
2 ニファ
……ほへ?


──…う、うわっ!へ、変な声出しちゃいましたすみません!まさかあんな醜態を晒した私なんかにこんなもったいないお言葉と贈り物まで、…恐縮です。
でも、…本当に嬉しいです。

私も、すごく大切な、温かい思い出が出来ました。リヴァイ兵士長、ミカサ、ナイル師団長、エルヴィン団長。ありがとうございます、きっと、ずっと忘れません。

……人類の勝利をこの目で見ることは叶いませんが、どうかご武運を…──(紙袋から取り出せし愛らしい小輪の青き花が控え目に咲く髪飾りを柔らかく握る右拳低部を左胸前に添え緩やかな弧を敷く口唇より最後の言葉を紡ぎ発したなら、優しき夕夏の微風に星形の花弁揺れるエーデルワイスの花一輪を忽然と掻き消える姿の代わりに残して)